会社を辞めようかと思うんですが、すぐに転職できるか心配……
そうですよね。
では、今回ご紹介する「フローチャート」でご自身が活用すべきハローワークの制度を探してみてはいかがですか?
私も過去18年にわたって転職市場を渡り歩いてきました。
ハローワークもいろいろと変わりましたよね……
今回は、皆さんがハローワークに通う際にどのような制度を利用すればいいかを考えてみましょう。
まずは下のフローチャートで自分の状況をチェックしてみましょう。
ご自身がA〜Eのどれに該当するかを確認してください!
それでは、各ケースについて軽く説明します。
「都心から地方」または「地方から都会」など遠方に就活する予定のあるかたは、迷わずハローワークが旅費をサポートしてくれる「広域求職活動費」の利用を検討しましょう。
ただし、これはハローワーク案件が対象となる限定的な制度です。
遠方就活する際は、ハロワ案件と自己発見案件(自分でエージェントを介して見つけた求人など)をうまくスケジュール調整して組み合わせると効率がいいですね。
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▼私が実際に広域求職活動費を利用した体験記です。
失業してしまって生活費などですぐにお金が必要な場合は、早期就職して「再就職手当」をねらいましょう!
再就職手当はハローワークが激推ししている制度なので、ご存知のかたも多いと思います。
そのうえ、転職がうまく軌道にのって長期在職できれば「就業促進定着手当金」を受給できる可能性もあります。(ただしハードルは高くなります)
よく考えると「再就職手当」や「就業促進定着手当金」というのは基本手当の前払いのようなものです。資金繰りに困っている場合においては、まとまったお金をもらえるうれしい制度です。
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▼「再就職手当」の本質を考えてみました。
すぐにお金が欲しい場合はアルバイトをすることも考えますよね。
ハローワークで基本手当を受けながらアルバイトすることは可能です。
ただし、タイミングや条件に注意しましょう!
合言葉はこれです。
基本的に「就職」に該当してしまうと、失業給付を受給できなくなりますのでご注意を。
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▼基本手当を受給中のアルバイトは労働時間に注意が必要です。
転職を焦っているわけではなく、「スキルを磨きたい」または「じっくり自分の適性を考えたい」というかたは、この機会に「職業訓練校」を利用することも一案です。
なにしろ、基本手当に加えて「通所手当」や「受講手当」という金銭的メリットもありますし、時間的にも精神的にも利点はあります。
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あと、訓練校を申し込む前に「支給残日数」の確認だけはしておきましょうね。
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ある程度貯金があるしゆっくり次の転職先を見つけたいかたは「アルバイトしながらよい転職先を見つける」ことでいいと思います。
もちろんお金に余裕があればアルバイトをしなくてもいいですね。
自分のやりたいことをやってみる期間にするのもいいと思います。
ただその場合、基本手当を受給するためには「失業状態」であることが大事です。
つまり「働く意思があり実際に働く機会を探すこと」ですね。
最低でも4週間に2回は就職活動をしなければなりませんし、そもそも就労意思がないと失業給付の対象外となります。
このフローチャートでは5つのパターンをご紹介しましたが、複数の制度をフル活用することも狙えます。
たとえば、「広域求職活動費」を利用して早期に就職先を決めた場合は「再就職手当」も受給できるケースもあります。しかも、実際に引越しをする場合には「広域求職活動費」に加えて「移転費」の支給を受けられる可能性もあります。
制度を知らないとこのようなプランは立てられませんよね。
このようにハローワークの制度を把握しておくことは失業のセーフティネットとなりえます。
できれば在職中にハローワークの制度を研究することをおすすめします。
そうすれば、もし失業した場合も精神的な余裕を持って就職活動することができます。
じっくり将来を考えて次の一手を打つこともできますしね。
多くのかたは失業給付の受給期間が90日〜120日程度しかないので、会社を辞める前にハロワの制度を勉強しておきましょうね!