ふと思ったのですが、私は英語という語学を武器にできない。
英語を学習しつづけて30年以上。
何度かホームステイを経験したものの、私よりも英語にたけている日本人は何万人といます。
それよりも重要なことは、外国人と深く話ができるだけの専門性や得意領域を持つこと。
わたしにはそれが欠けている、と。
もちろん語学力は必要です。
ただ、語るコト(コンテンツ)がなければ、外国人とこみいった話はできません。
拙著「47歳おじさんがスリランカでアーユルヴェーダをやってみた」にも書きましたが、スリランカのアーユルヴェーダの宿泊先ゲストの多くはヨーロッパ人。
ちなみにスリランカ滞在中、宿泊ゲストの中に男性は最大3人しかいませんでした。
残りの2人は欧米人。(あとはインド人)
そして日本人男性は2週間でわたし1人しか見当たりませんでした。
英語が流暢でなければヨーロッパ人のグループに入ることは難しいと痛感しました。
それはわたしが「日本人だから」ではなく、「英語で」「特筆すべきものや語るべきものがない」ことに気づいたからです。
人間の幅の狭さを今更ながらかみしめました。
また語学力も、ネイティブや準ネイティブに通用するレベルではなかったです。
日常的に英語を使っている日本人にも到底かなわないレベル。
この旅を通じて痛感したことがもう一つあります。
それは、わたしの英会話力が話す相手によってばらつきが出ること。
会話相手が、わたしに興味がない上級英語ネイティブの場合、萎縮してしまうのです。
適切な英単語がまったく出て来ません。
一度こうなるとひどいもので、小学校レベルの英語すらあやしくなってしまいます。
たとえば、「Of course(もちろん)」という超基礎単語が出なくなったり、「It’s my pleasure」などの慣用句もまったく出てこなかったりします。
今回で言うと、スイスやカナダ、アメリカ系のかたは会話が難しかったです。
ネイティブとノンネイティブの間に通底している「言語的な上下関係」を感じたり。
気にしすぎかもよ。
逆に、スリランカ人や南アジア人とはストレスなく英会話ができました。
スリランカの英語は聞き取りが難しいですが、お互いレベルを探り合いながら会話ができます。
ノンネイティブ同士の「並列関係」で会話ができることがストレスを感じない一因かもしれません。
スリランカのあるかたと話しているときのこと。
英語で話しかけたとき、「ふむふむ」とわかっているように見えたけど聞き流されていることに気づきました。
実はこれ、私も知らないうちに使ってしまいます。
ネイティブスピーカの言ってることがわからないときに、聞き返さずにわかったようなふりをするのです。
相手にとってみると「あ、こいつわかってないな」とすぐにわかるのですね。
今回はじめて英語を発する立場から「あ、こいつわかってないな」と思ってしまったので、いろいろ自省です。
英語コミュニケーションでわからないときに「Sorry?」「Pardon?」「Excuse me」と聞き返すことは勇気がいります。 しかし、わかっているふりをすることが一番恥ずかしいかもしれない。
相手に筒抜けだからです。
ところで、私は英語学習をつぎの7要素に分解しています。
その中で最も重視しているのが「気持ち」つまり「Mind」です。
聞き返す勇気がないことも結局はこの「Mind」が欠如しているのでしょう。
【関連拙著】くわしくはこちらの本に!
英語戦闘力プロジェクト: 【第2巻】訓練編〜45歳からはじめる逆転の英語学習戦略
スリランカでは、日本人がごく少ない時期がありました。
共通言語は当然のごとく英語なので、英語が苦手な日本人にとってはストレスがかかる生活かもしれません。
しかし、逆に言えば、日本語が通じないことも、すごくストレスフリーであることがわかりました。
自分で日本語で独りごとを言っても、もしくは誰かと日本語で会話をしていても、他のゲストには何を言ってるのかわからないからです。
日本語の壁(Linguistic barrier)がとても大きいため、日本語を自由に発することができる。
これが意外と心地いいのです。
英語は理解されやすいので「本当に理解されないために日本語で通す」というのも1つの戦略かもしれません。
なぜかスリランカの方に日本語を教えていた瞬間もありました。
裏返すと「英語圏の人は大変だな」と思いました。
というのも、英語で話すと周囲に理解されやすくなるからです。
多国籍の人たちが混在している環境においては、「英語を使いこなせる&母国語がマイナーであること」も便利だな、と 1人で納得していました。
英語が話せなくても、ハッピーに過ごせればそれでいいですよね。
話が脱線しすぎましたので、強引にまとめます。
わたしは英語を勉強し続けます。
それ以上に「英語で情報を入手する」そして「それをアウトプットする」ことに専念しようと思いました。
語学を深堀りするのではなく、横展開する感じです。
つまり、「を」を「で」に変えます。
今回(2024年6月)のスリランカ滞在日記を出版しました。
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