FP3級〜1級まで独学で一発コンプリートしましたので、その模様を振り返ってみました。
私の資格取得の経緯は以下の通りです。
ここで強調したいのは、私は地頭がよくないということです。
不器用だし飲み込みが悪いので、人よりも余計に遠回りしてきました。
そのような私でも一発合格できましたので、ある程度は語る資格はあるかな、と。
語る資格がなければすみません!
自分の業務に付随するフィールドは得意分野となります。
保険営業マンであれば「リスク管理」。銀行員であれば「金融」。税理士であれば「タックスプランニング」。
私の場合は、管理部門を一通り経験していたので「金融」と「ライフプランニング(社会保険など)」と「タックスプランニング」はなじみがありました。
そして!
製薬会社に勤めていたのに宅建士を勉強していたので「不動産」の分野もかじっていました。
不動産は実務経験があったわけでは無いのですが、机上の勉強でもカバーできました。
関連記事:不動産業界と関係ないのに、宅建士の資格に挑戦している5つの理由。
人生経験を積むと自分の得意分野も増えてきます。
いちど自分のキャリアを棚卸してみて、「これは負けない」という分野を深掘りしましょう。すると合格にグンと近づきます。
FP3級レベルは無勉強でも合格する可能性もありますが、FP2級からはそうはいきません。
ある程度の時間をとって集中的に勉強する必要があります。
私の場合は、平日の出勤前と昼休み、そして休日はガッツリ勉強しました。
そのおかげで2級は40時間ほどで合格。
参考記事:FP2級を40時間の独学で合格した方法
しかし、FP1級となるとその程度では一発合格できません。
とくに学科試験は10%程度の合格率ですので、難易度もぐんと上がります。
FP2級に合格してから1年かかりましたが一発合格できたのは、学習習慣が身についていたことが大きい要因ですね。3ヶ月ほど勉強のルーティンを続けていると勉強しないことがストレスになってきます。
この領域までくれば「勝ち」です。
FP合格の近道はじつは「税の徹底マスター」にあります。
税を制するものはFPを制する。
税制は全ての分野に絡んできます。
不動産、保険、金融、相続、すべてです。
そのなかでも特に大事なのが「所得税」。
FP2級レベルだと法人税、消費税、相続税の細かい論点までは聞かれません。
ただ、所得税は個人の生活と密接に関係するだけに理解する必要があります。
個人的意見ですが、所得税だけは学んでおいて絶対に損はありません。というかこれからの増税時代ではマストの学習分野です。
そのためには、自分で確定申告を実際に行うのがベストの勉強方法です。
また別の機会にお話ししますね。
どの資格試験も言えることですが、配点に留意しましょう。
たとえば、1級学科では「リスクマネジメント」つまり保険の配点はかなり低いです。
(現時点では、応用編に保険の設問はありません)
その代わり、不動産と相続の配点は高いので、この2つのジャンルを集中的に勉強するほうが効率的。
また、リスクマネジメントは他の分野との重複が少ないので、保険よりもタックスを優先したほうがベターです。
保険のジャンルは頻出分野だけ復習しておいて、あとは他のジャンルにリソースをさく。
試験配点を見越して、このような調整が必要となります。
楽天マガジンやdマガジンなどの雑誌サブスクを利用しましょう。
私はコロナ禍でのステイホーム時期に雑誌を購読して情報収集を続けてきました。
私の場合、「週刊東洋経済」「ダイヤモンド」「エコノミスト」「SPA」「週刊現代」は毎週熟読しています。
これらの情報量はあなどれません。
「週刊現代」とか「週刊ポスト」などは50歳以上をターゲットにしているだけに相続系の最新情報が入手できるのですよ、じつは!
FPのテキストや問題集などは無味乾燥なので、頭に入りにくいんですよね。
そこで、週刊誌や雑誌だと読者目線で記事が書かれていますので分かりやすいのです。
しかも最新情報をゲットできるので、これらに目を通すだけでもトレンドを把握できます。
雑誌サブスク、おすすめです。
思うのですが、FP資格は40代以降の受験生のほうが有利ですよね。
若いころは「年金」や「相続」などの関心があまり持ちにくいですし、実際に不動産に関与する経験も賃貸くらいしかありませんし。
でも、40代になればいろいろと経験します。
今後のライフプランを考えるにあたり、老齢年金も身近になってくるし、親の年齢を考えると相続も考えないといけない。生命保険は必要なのかを考えたり、マイホームとか相続した不動産とかどうするか検討したり。
そのような人生経験がすべて活かせるのがFPという資格なのです。
たとえば、私は就職氷河期世代なので何度も転職しました。
そのおかげで雇用保険や社会保険にはかなり詳しくなりましたので、ライフプランニングはお手のものでした。
このサイトにも雇用保険対策をまとめていますので、もしご興味あればこちらもどうぞ。
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今回はFP1級まで独学で一発合格した個人的な方法を述べました。
結局はさまざまな方位にアンテナを張ることが一番大事です。
自分の興味関心あることを貪欲に吸収しましょう!
あと、これだけは言っておきたいのです。
よく「1ヶ月でFP合格できる」とか「短期間でさくっとうかる」などの文句で資格教材が販売されていますが、楽して資格取得してもその後の人生なにも役立ちません。
身も蓋もないことを言いますが、短期間で楽に資格に合格できたからといって本当の実力が身につくということはありえないのです。
私は宅建士やFP1級に合格してから実地経験を積もうとしています。
そこで痛感するのは、資格勉強は入口にすぎないということです。
むしろ「単語」や「制度の存在」を知るだけにすぎないかもしれません。
よく言われることですが、本当の勉強は資格を取った後から始まるのですよね。
【関連記事】2021年1月にFP1級(学科)を受験した体験記と3つの反省点
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