これからのキャリア戦略を考えていく上で、資格は不要でしょうか?
「資格はオワコン」という見方もあります。
しかし、そのような「資格ビハインド」の風潮のなか、私はある資格に向けてこっそりと勉強をしています。
その資格とは「宅建士」です。
ちなみに私は不動産にまったく関係のない仕事についています。
なおさら宅建士の資格など不要な気がしますよね。
今回は、そんな私がなぜ宅建士を勉強しているかを説明します。
私はこれまでいろんな資格にトライしてきました。
税理士試験や米国公認会計士、簿記1級など主に会計に関する資格を取得しようと試みましたがどれも実を結ぶことはありませんでした。
そこで、いったん会計関係の資格からは撤退することを決意しました。
適性がなかったのかもしれませんし、努力が足りなかったのかもしれません。
とにかく別のアプローチから資格戦略を立て直そうと思ったのです。
私がもし30歳以下であれば、IT系の資格や英語を活かした資格に挑戦していたかもしれません。
しかし、私はもう40歳を超えています。残念ながらもう若くはありません。
「WEBデザイナー」や「基本情報技術者」などのIT関連の資格も考えましたが、年齢を考慮すると今から取得するメリットがあまりないかと判断しました。
特に履歴書に記載することへのインパクトが薄いと思ったのです。
もう一点。
資格論で言われるのは、当然ながら知識よりも実務が重要だということです。
そりゃどの分野でも実務が大事に決まっていますよね。
経理経験もないのに、簿記1級の資格だけ保有していても評価として認められることはほぼありません。
そこで「宅建士」です。
「え、宅建士も実務がないと意味ないじゃないか」とお思いですよね。
そうです!その通りなんです。 宅建士の資格も不動産の実務がとても重要になってきます。
しかし、「宅建士」は国家資格として履歴書に記載することができます。
資格としての存在力も比較的強いですし、いざとなれば不動産業界へ転職する入口に立てる可能性もあるのです。
宅建業法の規定では、宅建業を営む営業所ごとに専任の宅建士を設置する必要があり、従業員の5人に1人は宅建士を置く義務があります。
今後、この設置要件がより厳密になる可能性もあるため、不動産関係の仕事に就くのであれば、時間がある今のうちに取得しておいたほうがよさそうです。
つまり、不動産業界へのリスクヘッジにつながるので「宅建士」は持っておいて損はないと思ったのです。
税理士や簿記1級レベルになると専門学校や通信教育を利用して勉強することになります。
内容的にも講師から教わったほうが理解は早いですし、ボリュームが多いため独学するとモチベーションを維持することが困難なのです。
一方、「宅建士」は独学でも十分に対応できます。
法律初心者にとっては最初こそ苦戦しますが(私も苦戦中)、試験範囲はそれほど広範囲に及びません。
独学可能なので、スクールに通うための費用もセーブすることができます。
私は現在、市販のテキストを購入して勉強していますが、今のところかかっている教材費は5,000円くらいです。
スクールに通うと安く見積もっても5万円以上かかることでしょう。
つまり、宅建士は参入もしやすければ撤退もしやすい資格なのです。
ちょっと勉強してみて「無理そう」と思ったら辞めてもOK。
「教材費の5,000円」と「かけた勉強時間」がサンクコストとして無駄になるだけですから、撤退したとしても傷口は浅いです。
また、国家資格としての参入障壁が低いことも宅建士の特徴です。
試験は誰でも受けることができますし、4択の選択式なので、記述式のような完璧なアウトプットが求めらていないのです。
テキストだけ買ってみて独学してみるのは一つの「スモール・ベット(小さな賭け)」。
なるべく小さなリスクで、なるべく大きなリターンが得られる!
正直に告白すると、私は自信を失っています。
私が一番欲しいのは「自信」なのです。 「自信」を取り戻すにはどうするべきでしょうか?
一番効果的なことは、お金を稼ぐことです。
個人の力で収益をあげると数字として成果が見えるので、ダイレクトに自信につながります。
しかし、私はマネタイズが下手なうえに、なんら専門性がないため稼ぐことに時間がかかります。
そこで、次善の策として「宅建士」という資格に着目しました。
この資格を利用してすぐに稼ぐことは難しいでしょうが、将来的には不動産投資などに挑戦するかもしれませんし、自宅の有効活用を図るにも役立つかもしれません。
そして、そもそも「宅建士」って意外と合格率が低いのですよ。
だいたい毎年の合格率は15%くらいですかね。 50点満点中35点程度のスコアが必要なので、7割の正答率がボーダーといったところでしょうか。
独学可能とは書きましたが、上位15%しか合格出来ない試験なので、当然ながら相当勉強しなければなりません。
勉強時間は300時間を見積もっていますが、もっと必要になるかもしれませんね。
ただ、この苦労が自信につながるのであれば、想定内ですよ。
宅建士の資格は法律初心者の登竜門と呼ばれています。
宅建士はおもに「宅建業法」「権利関係」「法令、税」に分類されますが、どれも法律がからんでいます。
つまり、宅建士を勉強することによって法律の基礎(とくに民法)をかじることになるのです。
まだ試験に合格したわけではないので説得力がありませんが、法律は知っているのと知らないとでは全然違いますし、身近な例でいうと難解な文章を読むことにも慣れてきます。
法治国家に住んでいるので、民法くらいは少々理解しておいたほうが生活に有利だと思います。
今さらですけど。
これは勉強していて気付いたのですが、私にとっては試験勉強はメンタルにもよい影響を与えてくれます。
なにより、少しでも前進しているという自己肯定感をうえつけてくれるのです。
そのため、勉強しているとポジティブになれます。
手帳には勉強時間と簡単な勉強内容を記しているので、1日の進捗確認をおこなうことによって、充実ぶりを味わうことができます。 意外とこの目的のために勉強をすすめられているのかも。
ポジショントークになるかもしれませんが、要するにいろいろなメリットがあるので、宅建士を勉強しています。
もちろん合格する保証は全然ありませんが、独学でどこまでできるか挑戦してみますね。
ちなみに受験日は2018年10月21日なので、あと3ヶ月です!!
また追って進捗を報告しますね!
(追記)2019年に合格しましたよ!
参考記事:【2019年】宅建士合格までの1年半の軌跡を振り返ってみた。
多くの宅建士受験生が苦手とする「権利関係」。
「権利関係の14問が合否をわける!」といっても過言ではないほど重要なジャンルです。
そこで、権利関係に特化したテキスト4冊をKindleで発売中!
「基礎編」では「12の作図ルール」を紹介しています!
基本的な作図パターンをトレーニングしましょう!
「応用編」では「債権」「物権」「賃貸借」という宅建士の頻出パートを図解しています。
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各問題の難易度や正解パーセンテージを記した「難易度リスト」も記載していますので、ご参考にしてください。
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