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「ステーブルコインとは何か?」3分でわかるように解説してみた。


最近、 ステーブルコインについて研究しています。


そもそも「ステーブルコイン」ってなに?
Googleで検索するとどのサイトも紋切り型で
同じことしか言ってないから余計わからん。

そうそう、残念ながら暗号資産とかWeb3というのはGoogleの検索結果に頼ってはいけないのですよ。結局、大きな予算を持っている大手サイトが勝つ世界なので。


それはともかく、今回は「ステーブルコインの基本」をかんたんに説明したいと思います。

そもそもステーブルコインとはなにか?


結論だけいうと、次の3つだけおさえておけばOK。

  1. ステーブルコインとは物が買えない「暗号資産」です。
  2. ステーブルコインは「裏付けになる資産」がある!
  3. ステーブルコインは価格の変動幅が少ない!


以下で説明します!



ステーブルコインとは「決済できない暗号資産」

ステーブルコインは暗号資産の一つ。
まだ新しい概念のコインですので、「決済手段」としてはまだ普及していないですが、DeFiなど暗号資産のスワップ(交換)などで利用することが多いです。

そもそも貨幣には「価値尺度、交換、流通、価値貯蔵」という4つの機能があります。
ステーブルコインはこのうちの「交換」の役割が強いイメージです。

また、「価値貯蔵」という意味では、高金利でステーキング(定期預金のようなもの)することも可能です。ByBitなどの取引所で取り組んでみると仕組みが理解できますね。


関連記事:暗号資産で利子をもらえる「積立ステーキング」とは?実際にやってみて気づいた最大のメリット。


もちろん「ステーキング」や「レンディング」は投資ですので、リスクもあります。
少しずつリスク管理を勉強しながらトライしてみましょう!



ステーブルコインの必須アイテムは「裏付け資産

ステーブルコインを語るときに必ず出てくるのが「Backup」や「Collateral」などの「裏付け資産」という言葉。

この「裏付け資産」とはなにか?

一言でいうと「担保」です。

もしステーブルコインを購入して、そのコインの価値がいきなりゼロになったら全てを失いますよね。そうならないように、発行体はコインが破綻してもそれをバックアップするものを用意しているわけです。

そのバックアップとなっているのがドルなどの法定通貨や別の暗号資産、そして「アルゴリズム」と呼ばれるシステムだったりするのです。

かんたんに図解してみるとこんな感じです。

【 ステーブルコインの仕組み】



ドルなどの法定通貨を担保とするステーブルコインは上のような仕組みになっています。

USDTやUSDCというステーブルコインを発行するTetherやCircleという組織は、いざというときのためにドルや国債などを保有しています。

もし発行したステーブルコインが破綻してしまったら、保有している資産を売っ払って補填するわけですね。



ところでアルゴリズムも担保になるの?


そうそう。最近破綻してしまった「UST」はまさしくそれです。

コインの需給を調整するアルゴリズムを利用して「UST」というステーブルコインを発行していたのですが、じつはUSTって発行主体がなかったのですよ。今考えるとすごいことですよね。先進的すぎる。
LUNAというトークンを発行して供給を調整していたのですが……

アルゴリズム型ステーブルコインの仕組みはまだ勉強中です!
これを深入りすると泥沼化してしまうので、
今は「こんなものが担保にもできるんだ」という理解で十分だと思います!


ビットコインとステーブルコインとはどう違うのか?

これも大事なポイントです。
「暗号資産なんてビットコインやイーサリアムだけで十分やん」と思いますよね。

しかし、ビットコインというのも以下のような欠点があります。

  • 需要と供給のバランスで価格が決まるため、変動がすごく大きい。
  • 株式とは違って実態自体がないので本来の価値がよくわからない


ステーブルコインはこれらの欠点を解消するべく「ドルと連動することで価格変動をおさえる」という使命で生まれました。まさに安定的な暗号資産、まさに「Stable Coin」として期待されていたのです。


最後に英語で説明文を読んでみましょう!

余裕があれば、原文の定義を読んでみてみると理解が深まりますよ。
英語の勉強にもなるので一石二鳥!


What is a stablecoin? 
Stablecoin is a cryptocurrency that is designed to minimize volatility by pegging to a more stable asset.
Fiat currency digital asset is the most popular use case for stablecoins. It typically tracks popular national currencies such as the US Dollar, Euro, and the British Pound. Benefit of this includes being able to take advantage of blockchain technology and peer-to-peer value transfer while not being exposed to high volatility such as bitcoin, ethereum, or other cryptocurrencies.
Stablecoins are relatively new kind of technology and each of them comes with different implementations, liquidity, risks, and acceptance.

引用:CoinGecko

一点だけ補足です。

fiat currency」とは「法定通貨」という意味です。
法定通貨とはドルや円など国家が発行する通貨なのですが、これと相対しているのがまさしく「Crypto currency(暗号資産)」なのです。

そもそも「通貨発行権」というのは国家の最大の権利です。
これを政府以外の誰かに渡すことは許されないとして国家はCryptoを否定する傾向にあるのですね。


まさに現代は通貨発行権をめぐる争奪戦!
面白い時代です。



この記事を書いたのは私です

ケンタ
ケンタ
1級ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士。
【経歴】1977年兵庫県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、多種の業界で管理部門をほぼ経験しました!(IT、経理、経営企画、財務、人事、マーケティング)
【得意分野】人生設計やプラン作成、分かりやすく説明したいです。
【趣味】カフェめぐり(日本全国のスタバ旅など)グルメ、ストイックな勉強。

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