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40代からのFP2級ショートカット独学勉強法【合格まで40時間】

先日受験したFP2級に独学ストレート合格しました!

【受験体験記】2020年1月にFP2級を受験した体験記【予想より難しかった】

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FP2級のテキストは不要なので買わなかった

私の勉強方法は、ひたすら問題集を解いて「どのような問題が出るか」を把握してノートにひたすら要点を書いていました。その際、問題集の解説部分がテキストの役割を担います。  

つまり、こうですね。

1️⃣問題を解く
2️⃣難易度や傾向を把握する
3️⃣解説を読んで、自分が知らなかった言葉やシステムをノートに書く。
4️⃣補足したい場合はその言葉をネットで調べる。


たとえば、NISAとiDeCoの違いについての問題が出た場合、「どのような形で出題されるか?」をイメージします。
そして、解説を読んで重要だと思ったところをノートにメモる。
その後、ネットで「NISA iDeCo 違い」で検索して情報を読むと理解が深まるのです。

FP2級までは別に参考書やテキストは不要だと思います。  
多くの人はテキストを購入したら最初から読むと思うのですが、これが落とし穴。
FPの「最初」とは1章の「ライフプランニング」です。


これが厄介なのです。

いきなり社会保険(厚生年金や健康保険など)が出てくるので、スタートから難易度が高い。
オーソドックスに独学すると、多くの人は「遺族年金」あたりで挫折するでしょう。
2章の「リスクマネジメント」まで学習がすすまない可能性もあります。

だから、以下の勉強方法をトライしてみるのをおすすめします。

問題集をクイズのように解いていく。

②ミスしたら解説やネットで深掘りする。

このほうがモチベーションを保ちやすいです。


ただし、これはFP3級レベルをある程度理解した人向けです。
私はFP3級を独学合格して、基礎をつかんだ上でFP2級に臨んだのでスムーズに理解できました。

ちなみに私が利用した問題集も次の2冊だけです。


まずは、TACのスッキリ解ける過去+予想問題です。
2回転くらいすると大体の問題傾向がつかめます。

2024年試験をあてる TAC直前予想模試 FP技能士2級・AFP 

次に直前予想模試です。
これで出題されそうな論点を集中的に把握します。

結果的には過去問も解きませんでしたし、予想問題だけで十分でした。  


得意分野を絶対につくろう

前述しましたように、私はFP2級合格以前に「FP3級」と「宅建士」に合格しています。


関連記事:FP3級に一発合格!次に狙う資格は何がいいのか問題



FP3級は難易度が低いためそれほどの勉強時間は要しませんでした。
ただ、宅建士は合格までに苦労しましたね。
不動産が本業でなかったために何度もモチベーションを落としました。

しかも、宅建士は年に一度しか受験できません。
一度落としたらもう1年勉強しないといけないのですよ。

私は1回落ちたのですが、当時はつらかったですね。


ただ、宅建士は真剣に勉強しただけあって、FP2級ではアドバンテージになりました。
実際の学科結果をみていただけると分かります。    

FP2級合格得点


得点を見てみると、「リスク管理」が2点という大惨事にもかかわらず合格しています。

なぜ合格できたかというと「E. 不動産」をみてください。
満点の10点を取れています。


繰り返しますが、私の本業は不動産でもないし、不動産業に関わったこともないんです。
それなのに満点をとれたのはひとえに「宅建士に合格した知識」なんですよね。

宅建士試験で出てくるトリッキーな問題に比べれば、FPの問題は解きやすいのは事実です。
宅建業法や法令などは宅建士の勉強で十分。


つまり、ここで言いたいのは「絶対に得意分野を作ろう」ということです。
たとえば、保険業に関わっていたら「リスク管理」は満点をとらないといけないでしょう。
金融業のかたは「金融資産運用」、税務にかかわっているかたは「タックスプランニング」を満点めざしましょう。
すると、一科目くらい不得手だとしても全然カバーできます。

一番悪いのはすべての科目を平均的に取ろうとすることですよね。
これは時間の浪費にもつながってしまいます。  



これまでの人生経験を活かそう

FP2級の合格証書

FP2級の受験会場を見て驚いたことに、若い受験生が多かったことです。
20代や30代でこの試験に挑戦することは今後の人生に活きると思います。
40代になると「もう資格とかじゃないよね」「今さらFPなんて意味ないよね」と言われるかたが多いと思います。
たしかにその通りかもしれません。

ただ、以前も述べたようにFP2級レベルは国民必須の知識だと思っています。
とくに40代以降は。  


関連記事:FP2級は人生の必修科目だと思う。  


たとえば、相続。
40代になると急に現実味を帯びてくるんですよね。
親族が亡くなったりしたとき、相続税の計算方法を知らなかったら相続税対策ができません。

年金も。
70歳まで繰り下げして42%増額を狙うほうがいいか、合理的な判断ができるかどうか。

不動産。
今不動産を所有しているかたは出口戦略を練れているでしょうか?実家がある場合はどうしよう。
宅建士の知識までは不要かもしれませんが、不動産の基本知識は40代以降に重宝されます。


そう考えると、FPというのは合格が目標ではなくて、お金の基本知識を学ぶいい機会なんですよね。

40代というのはこれまでの人生でいろいろと経験してきたはずです。
私も、失業を通じて、病気を通じて、確定申告を通じて、宅建士合格を通じて、子供を通じて、さまざまなマネー経験を得てきました。


FP試験はその経験を活用できる場です。
40代は20代よりも人生経験は豊富なはず。

記憶力は減退しているものの、それを補ってカバーできるものは十分あります。  
40代、50代だからとあきらめずにぜひ挑戦してみましょう。

年齢はむしろアドバンテージになりえるのです。


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この記事を書いたのは私です

ケンタ
ケンタ
1級ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士。
【経歴】1977年兵庫県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、多種の業界で管理部門をほぼ経験しました!(IT、経理、経営企画、財務、人事、マーケティング)
【得意分野】人生設計やプラン作成、分かりやすく説明したいです。
【趣味】カフェめぐり(日本全国のスタバ旅など)グルメ、ストイックな勉強。

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