すさまじく物価が高騰していて瀕死状態の今日このごろ。
もうすぐ本格的な夏がくるので、電気代などの水道光熱費が気になりますよね。
でも、考えるべきは公共料金だけではありません。
より優先して考えるべきは「子どもの教育費」です。
親になって思ったけど教育費はカットしづらいですよね。
繰り返しますが、われわれにとって最も深刻なのが「子どもの教育費」です。
子育て世代は共感してくれると思うのですが、学習塾や学校費用などの教育費はすごく高額。
とくに進学塾は余裕で月に3万円を超えるので、固定費としては半端ないのです。
さらに小学校から中学校に上がったら塾の費用は激増します。
これを聖域として許していたら、生活費が枯渇してしまいそう。
なんとかしないと。
そういえば、講師をしていたときは、つねづねこう思っていたものです。
なぜこんなに多くの小学生が塾にきて勉強するんだろう……
明らかに勉強する気のない子供が、塾にきて勉強するふりをしていました。
逆に、レベルが高すぎる生徒が暇つぶしに来塾していました。
なぜだ?
なぜ親は子どもを塾に行かせるのだ?
その答えが、自分の子どもが大きくなってようやくわかりました。
「子どもに学歴を与えたい」それもあるのです。
「親が自分で教えられないから教育をアウトソースしたい」それもあります。
しかし、もっと多くの見過ごしがちな理由としては、
「親も自分の時間がほしい!」
なんですよね。
この件について、すごく共感したツイートがあります。
事業家の@akihisa_ishidaさんによる塾経営についてのツイートです。
実は、「子供にガミガミ言うことのストレスから解放される」ということと「預けることで一定時間、親が自由時間を持てる」という点がポイントだったように思う。これは子供のためだろうか。いえ、実は親のためである。なぜならお金を出しているのは親だからだ。
これこそ親サイドの隠れたニーズであり、口に出したくない本音。
一見すると「親失格だろ!」と思われかねないですね。
ちょっと前の私もそう思っていました。
ただ、今の私はめちゃくちゃ共感してしまいます。
子どもに対して親が全てを教えることが良しと思えないし、 子どもに居場所を作ることにも意味があると思うのです。 そういう意味では別に「塾」でなくても良いのですが、社会的に認められそうな居場所が思いつくところでは「塾」なのですよね。
特に夏休みなどの長期休暇間中、子供とずっと家にいるのは健全ではないと思います。
私は在宅勤務が多く家にいる時間が長いので、家で仕事モードになってしまうこともあります。そうなると、子供に対して仕事仲間のように接してしまったり。
子どもは同僚ではないのに……
テレワークはむずかしい。
つまるところは距離感。親と子どもの距離。
そして、親がどこまで子供の教育に関与すべきかも考えないといけませんね。
ほどよいディスタンスを探る必要があります。
このあたりが今後の課題です……。
子供の教育費も大事ですが、それと負けず劣らず大事なのが親の教育費です。
つまり、大人になっても学び続けなければ、知識がアップデートされず人的資本が毀損されます。
私もあるジャンルを勉強していますが、45年の人生のなかで今が最も吸収力があると思います。
若い時は全く理解できなかったことが、点と点がつながって線になってきた感覚ですね。
まさに「コネクティングドット」。
このように親が勉強していると、子供はその姿勢を見ているはず。
願望にすぎないですが……
そのため、「子どもの教育費」とあわせて「親の教育費」も家計予算に入れたほうがいいです。
「親の教育費」は稼ぐ力を増強させるので、結果的に「子どもの教育費」にまわせる予算も増えます。
「教育費」のカテゴリーを親と子に分けて、ポートフォリオを組み直したほうがいいかもしれませんね。
強引にまとめます。
わが子には可能な限りの勉強環境を与えたいのです。
私が直接教えられるところは教えたいですが、距離感も考えないといけませんね。
去年、わが子は英検4級を受けて合格でしたが、これからが正念場。
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一方、塾には「成績向上」を第一の目的とはせず、以下の優先順位で考えます。
子育て世帯は塾の目的をもう一度考えてみることから始めてもいいかもです。