前回の記事ではステーブルコイン(USDT)をなるべく安く購入する方法を考えました。
参考記事:日本円からステーブルコイン(USDT)を安く買う方法【リップル活用術】
今回はその続編!
私が実際にUSDTを購入した流れをマニュアル化してみました!
単にUSDTを入手したいだけなら海外取引所(バイナンスやBybit)で購入するのが一番簡単です。
しかし、安く仕入れたいのであれば板でトレードする(取引所でチャートをみながら指値を入れる)ことをおすすめします。
ただし現時点では国内取引所でUSDTを取引できません。
そのため、いったんアルトコインを購入する必要があるのです。
残念すぎる……
そして、前回みたようにガス代が安いXRPを最大活用するのが現時点でベストアンサー。
つまり、この手順ですね。
細かくみていきましょう。
まずはXRP(リップル)を購入しましょう。
XRPは、コインチェックやGMOコインなどの国内取引所で入手できます。
何度もいいますが、「販売所」ではなく「取引所」で買えるようになりましょう!
参考記事:【図解】ビットコイン(暗号資産)を買う前に「取引所」と「販売所」のちがいは知っておくべき!
取引所でトレードするほうが絶対的に安いからです。
ただ今回は試験的に「GMOコイン」 の販売所と取引所の両方で購入することにしました。
予算は90,000円なので51,000円を販売所、残りの49,000円を取引所で購入することにします。
まずは購入金額51,000円でXRP購入。
残りは取引所経由で購入。(41,000円で480XRP)
結果としてこのようなオーダーが通りました。
平均購入単価を求めるとこうなります。
購入価格(日本円) | 購入価格(XRP) | 購入単価 | |
販売所 | 51,000 | 601.1953 | 84.83 |
取引所 | 38,925 | 480 | 81.09 |
合計 | 89,925 | 1,081.19 | 83.171 |
あらためて販売所取引のデメリットを痛感しますね……
つぎに、【1】で購入したリップルをBybitに送金しましょう。
ここでは、以下の3ステップで進めます。
まず国内取引所にBybitの取引アドレスを登録します。
入金先のアドレスを取得するためにBybitにログインします。
上はBybitの入金画面です。
この入金アドレスを国内取引所に登録するわけですが、ここでひとつ注意が必要です。
アドレスをコピペするときは必ず右にあるコピーボタンを利用しましょう。
下手なことをしてはいけません。
1文字でも間違えると資産が消滅してしまうからです。
そして、コピーしたアドレスをGMOコインの「リップルの宛先リスト」にペーストします。
宛先アドレスの審査が終わるとこのアドレスは有効になります。
私の場合、約5分くらいで承認されました。
送付先のアドレスが登録されたら、実際にGMOコインからBybitへリップルを送ってみましょう。
GMOコインの「入出金」メニューから「暗号資産」をクリックして、「銘柄選択」でリップルを選択します。
そして、「暗号資産送付」のタブに送付内容を記入していきます。
私の場合、手持ちのリップルを全て送りますので、全数量を入力しました。
(下のように「1081.195317」と打ち込みました)
「確認画面へ」を押すと次に宛先が聞かれます。
さきほど登録したBybitの宛先を確認して選択します。
このアドレス宛てに送金を実行します。
送金を実行したら、実際にBybitの画面で送金完了しているか確認してみましょう。
以下のように「状態」が「完了」になっていたら送金成功です。
これが一番緊張する瞬間ですよね……
一つ注意点としては、初めてチェーンで暗号資産を送るときは少額から始めることをおすすめします。
いきなり大金を動かすリスクを考えると、リップルでガス代を最小限にしながら、資金移動を練習しておくことも必要かもですね。
私も、いきなり1000XRP以上を送金したのはリスキーでしたね。
要反省!
さて、つぎにBybitでリップルからUSDTに変換しましょう。
Bybitの画面では「トレード(現物取引)」の機能を使います。
リップルを売ってUSDTを買うというトレードをするのです。
FXなどでチャートを見る機会がある方は指値ですんなりと購入できるのですが、その経験がない人はある程度少額から慣れていきましょう。
まずは、現物アカウントのXRPから「トレード」を選択します。
すると以下のような「板取引」画面がでてきます。
条件付き注文も可能なのですが、あまり複雑なことをしたくないので「指値」でオーダーしました。
指値とは「売買したい値段」を指定しておいて、その値になるまで待って約定をねらうスタイルですね。
具体的には「注文価格」と「数量」を記入していきます。
私は、チャートをみて「大体このくらいなら刺せるかな」という価格を指定して、数量は全て投入しました。
このときの価格は0.6501XRP/USDTでしたが、0.6549XRP/USDTで指値をおきました。
手持ちのXRPをより高く売るためにちょうどいいプライスを設定しましょう。
少し時間がかかりましたが、無事に約定。
その結果、708USDTを入手しました。
今回はUSDTを仕入れる方法を説明しました。
前回の記事でも述べたように、一度リップルをかますことでUSDTを比較的安く仕入れることができます。
はっきりいって手間ですよね。
簡単に入手したいなら「直接、バイナンスやBybitの海外取引所で購入する」がいいでしょう。
しかし、これに慣れてしまうとバカ高い手数料を取られるので長期的にはロスが半端ないです。
今後DeFiの世界にエントリーしたいならば、トレードやオンチェーンのやりとりを経験しておくほうが得策だと思います。
しかし、つくづく思うのですが、クリプトの世界は総合格闘技ですよね。
ITリテラシーだけでなくファイナンスの知識や英語、税金まであらゆるスキルを総動員しなければ勝てませんから。
次回はBybitで積立ステーキングする方法を解説します!
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