去年末に家計簿をつくってみたので、その過程をお送りしています!
前々回記事:1級FPがはじめて自分の家計簿を作るまで(第1話)「まずはデータの記録から!」
(まずは家計簿アプリからデータをExcelに移動しました!)
前回記事:1級FPがはじめて自分の家計簿を作るまで(第2話)家計支出を集計するややマニアックな方法(つぎにExcelでデータを記録しました!)
今回が最終回ですが、ついに身も蓋もない結論にたどり着きました。
これです。
やはり家計簿は面倒くさいので、人生の節目に見直すだけでいいんじゃない?
……気を取り直して、最後の過程である「分析」と「改善点発見」でしめくくりましょう。
前回、Excelでまとめた3ヶ月間のデータを使って、支出がどのように変化しているかを確認してみました。
ようやく支出の全貌が明らかになってきました!
ここで気付くことは「月によって支出割合にデコボコがある」ということです。
たとえば「住まい」(住居費)については、ほぼ割合は変わらないですが、日用雑貨費用や水道光熱費は月によって費用が大きく変わっています。
そこで、各カテゴリーで3ヶ月の間でどれぐらい変動したかをチェックしてみましょう。
上図の「赤の矢印」は支出割合の変動が大きいカテゴリーです。
3ヶ月の間でこれだけ変動があると言うことは何か原因があるはず。
ピボットテーブルで詳細(「カテゴリの内訳」)を調べてみたり、特殊要因がなかったかを過去の記録や記憶からさかのぼって考えました。
ここまでくるとあと一息!
【補足】
ここでは3ヶ月の変動のみを調べましたが、余裕があれば「前年同期比」も調べたいところです。そうすると「今月は前年と比べてどれぐらいコストが下がったか」をチェックすることができます。
たとえば12月は冬シーズンなので、暖房機がかかり光熱費が高くなります。
この3ヶ月の変動から「光熱費が上昇」の原因が「暖房費」であることがわかりますが、もし前年同期で比べることができれば「今年が去年に対してどれだけ増減したか」ということもわかりますね。
ま、今回は前年のデータがないため、前年同期比較は来年に回しましょう!
(ステップ3)で3ヶ月分の支出を分析し、自分の家計の問題点がだいたい把握できました。つぎに「月によって変動が大きい項目(変動費)」と「支出割合が高い項目」をピックアップしてみましょう。
私の場合、以下の項目を見直す必要がありそうです。
【3ヶ月で変動が大きかった項目】
●積立投資
●日用雑貨
●車
●通信費
【単月ベースで支出割合が比較的高かった項目】
●住まい(家賃)
●食費
●水道・光熱費
これらの項目をそれぞれ検証してみます。
たとえば「なぜ積立投資の金額が10月だけ突出して高かったのか?」を検証してみました。すると、この月にビットコインの積立を始めたことが原因と判明。
翌月には投資金額を減額しましたが、今後もポートフォリオをみながらバランスを考えないといけません。
また、「なぜ食費が比較的高いのか?」を調べてみると、日々のコーヒー代がかなりかかっていることも判明しました。毎朝、コーヒーショップでコーヒーを飲んでいるので、単純計算すると月に1万円はかかっていることになりますね……
改善の余地あるかも。
こうして、改善点の発見をするとともに、普段の生活を見直すこともできますね。
時間のある年末年始に支出の見直しをしておいてよかった……
ここまで3回にわたって「はじめての家計簿作成」をお送りしました。
なるべく費用をかけずにExcel機能だけで支出をチェックしましたが、やはり毎日家計簿をつけて神経質に支出をチェックするのは面倒ですね。精神的にも切羽詰まってしまいます。
だから、こうしました。
家計簿はつけない!
ただし、年に1回くらいは支出のチェックをしよう、と。
基本的には今年はこの記事で書いたPDCAサイクルに従います。
参考記事:最強の家計を作る1年間のロードマップ【2022年の年間スケジュール】
まず、今年1月から3月にかけて節約方法を研究します(「P」)。
そして、上半期を実行期間にあてて(「D」)、8月の夏休みあたりにチェック期間(「C」)を設けます。このチェック期間にそれぞれの施策を検証して、下半期(9月〜)からアクション期間(「A」)に移ります。
これまで1回も家計支出の確認をしなかったのでこれだけでも大進歩ですね!
また今年の年末に定点観察すればOKでしょう。
ゆるくてすみません!
とりあえず自分の現在地がわかったので、3月までは支出改善の方法を探ります!
そうそう!
家計簿は現在地を見つめ直すために使うものであって、べつに日常的につけなくてもいいと思いました。人生の節目につけるくらいがちょうどいいかも。人生で3回くらいじゃないかしら。
ということで、今年は生活コストを下げるために節約研究にはげみます!