FP1級までの独学時代を振り返って「FP2級が1番難しかった」と思います。
これは「勉強の順番を間違えてしまった」ことが大きな理由です。
【参考記事】
これからFPを勉強する方は勉強の順番に注意しましょう。
FPは全部で6科目あるのですが、全てを網羅するのではなく「勉強の順番」と「科目のバランス」に注意したほうが効率的に勉強ができるからです。
では、 どのような順番で勉強すれば良いでしょうか?
初心者はズバリ「タックスプランニングを一番先に勉強しましょう!」
なぜタックスプランニングを先に勉強するのか?
それは、税金の学習がすべてにおいて最も学習効率が良いからです。
その理由はつぎの3つに集約されます。
それぞれ説明します。
私の独学経験に基づいて、FPの6分野の相互関係を考えてみました。
すると下のように整理できます。
◎:相性バッチリ・○:相性そこそこ。 △:少し関連はある ✖︎:ほぼ関連なし
上表は、縦軸と横軸の分野が相性が良いかどうかを示しています。
たとえば3行目の「不動産」を見てみると、「ライフプランニング」は「×」となっています。
これは相互に関係性がないということを意味しています。
このように見ると「タックスプランニング」に「◎」が多いことがわかります。
つまり、「タックスプランニングこそ全分野に共通して必要な知識」ということです。
一方、「リスク管理」はどうでしょうか?
「✖︎」や「△」が多いですね。
他分野との関係性が少ないため、後回しにしても大丈夫かもしれませんね。
このように学習効率を考えると、タックスプランニングから着手するのがベストだと思うのです。
FP3級では所得税がメインです。
そして、所得税の知識は絶対に無駄になりません。
FP2級になると学習範囲に法人税や消費税も含まれますが、FP3級レベルの所得税の知識は人生に役立つことうけ合いです。
税金に関する基礎的な単語(所得控除や税額控除など)を座学で勉強する機会はあまりないので、3級のタックスプランニングだけは全国民が受けて欲しいくらいです。
実用的な意味でも、まずはタックスから着手しましょう!
一般的なFPのテキストでは第1章が「ライフプランニングと資金計画」から始まります。
律儀な人は 第1章から順番通りに学習するでしょう。
私もそうでした。
最初はいいのです。
「ライフプランニング」や「リスク管理」など身近なテーマが前半に出てきますから。
ところが、「不動産」や「相続/事業承継」という重い分野は後回しにされます。
ここで挫折する独学者が多いのです!
せっかく前半でライフプランニングやリスク管理を勉強したのに後半の不動産や相続で脱落するのはもったいない!
たとえ挫折したとしても、「タックスプランニング」「不動産」「相続事業承継」という順番で勉強すると傷が浅いです。頓挫したあとの時間も有効に使えます。
この3ジャンルの学習後に残り分野を学習すると負担が軽く感じるはずです。
わたしは、去年からFPの問題集を作成してきました。
その過程で感じたことの1つがやはり「勉強の順番の重要性」です。
それをふまえて、拙著でも「タックスプランニング」からスタートしました。
その後にFPの真髄である「ライフプランニングと資金計画」を学習し、一番難しい「不動産」「相続/事業承継」「 金融資産運用」「リスク管理(保険)」の順番になっています。
それに加えて、それぞれの得意分野を考慮して順番を組み立てていくことも大事。
私の場合、FP2級受験時には宅建士に合格していたので私は次の順番で勉強しました。
「タックスプランニング」
「ライフプランニング」
「金融」
「相続」
「リスク管理」
「不動産」
じつは「リスク管理」は早い段階で捨てました。
1級になると配点も低く、面接科目にも含まれないため、重視しなかったわけです。
FPは6科目もあるので、自分の得意分野や配点など総合的に考えて順番を決めるべき。
とくに初心者は「タックスプランニング」からスタートするのが吉です!
関連記事:FP3級からFP1級に独学合格したい人へ!よくある質問5つに対して個人的な回答。
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FP2級は難易度が高くなるので、解答テクニックにフォーカスしました。
【参考:説明記事】
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