最初に結論からいいます。
宅建業での開業をいったんあきらめて、方向転換します。
各方面でご協力いただいた方々にお礼を申し上げるとともに、このような結論にいたり、申し訳ございません。
自分のなかで興味のあることが少し見えてきたのでそちらに舵切りをしたいと思います。
以前も述べたように私は不動産の実務経験がなく、宅建士と1級FPの資格しか持っていません。不動産業界の経験としては業務委託やアルバイトとして少し関与した程度です。(賃貸の重説や経理事務など)
もともと不動産の仲介や買取再販などの宅建業のビジネスを展開しようと思ったのですが、見通しがすごく甘かった。
開業しようとした当初はこう思ったのです。
実務は走りながら覚えよう。
その程度で開業しようと思い、先走って事務所を借りてしまいました。
しかし、いろいろな人とお話しをするにつれて、いかに自分が楽観的な未来像しか持っていなかったかと言うことを思いしったのです。
やばい。この業界をなめていた……
今おもえば本当にバカだな、と思います。
宅建士の資格だけではもちろん起業できません。ましてや海千山千の不動産業界で生き残るのは素人にとって至難のわざ。
しかし、もうすでに事務所を借りており「家賃」という固定費が発生しています。
さらに定期収入を失ってしまったので、無収入です。
焦りからだんだん冷静さを失ってしまい、精神的にも追い詰められてきました。
少し整理しようと思って、ここ数日、自分でこもって考えることにしました。
開業を目前にして、不動産関係のかたがたにアドバイスをいただいたところ、痛感したのはこの一言につきます。
甘すぎましたね。
本来であれば今回は「失敗」なので、あまり公表するべき内容ではないと思います。
ただ、これから開業を志すかたにとって参考になるよう、私の撤退理由つまり「敗因」をまとめてみます。
以上の理由から「いったん宅建業としての開業をあきらめる」という結論をくだしました。
ここでもう少し考えました。
このように考えようと思うきっかけとなったのは前回の記事にあります。
そこで「日曜日の初耳学」というテレビ番組内の森岡毅さんの名言を紹介しました。
▼【参考記事】すごい刺さった内容です。
その中で出てきたのが以下のような「発想の転換術」です。
「山しかない」というネガティブ要素から「山がある」というポジティブな思考へと転換しました。
「ない」(ネガティヴ)ではなく「ある」(ポジティブ)への転換。
これを自分に置き換えた場合、どうなるでしょうか?
このように、弱点に目を向けるのをやめてみました。
すると一つの光明がみえてきたのです。
どう考えても、今の自分が「宅建業」などの不動産業を営むのはリスクが大きい。
資金も少なく、適性も不明、未経験。
それに、当然のことながら家族がいることも考えないといけません。
最低限の生活費は必要となりますし、これからが本当にお金が入るライフステージになります。そこで早急に家計簿を見直したのです。
ん?
今後のライフプランを考えたときにふと1つの項目にたどり着いたのです。それが、
「教育費」
実は恥ずかしながら、子どもの教育費についてこれまであまり考えた事はなかったのですが、これこそ真剣に検討するべき内容でした。
塾や習い事などの教育関連費を計算すると月に5万円くらいの出費になっていたのです。
自分の子どもに勉強を教えたらコスト削減になるのではないか?
ためしに、実際に子どもに英語を教えてみたら面白いことに気づきました。
子どもの理解度も共有できるし、子どもとのコミュニケーションも増えます。
一石二鳥かも?
そこで、妻に相談したところ、こういった意見をいただきました。
「いや、あなたは【不動産会社】より【人に何かを教える仕事】のほうが向いていると思うよ。」
そういえば、過去にも塾講師として中学生や高校生に教えていた経験があります。
そのときも意外と生徒から評判が高かったし、教えることが面白かったことを思い出しました。
方向を変えたほうがいいかも……
ということで、事業の方向先を変えて「何かを教えること」「一緒に勉強すること」をサービスにできないかを考えております。
まだ試行錯誤しておりますが、今後とも宜しくお願いいたします。
さて、一つ問題があります。
「既に借りてしまった事務所をどうするか」という問題です。
何か有効活用ができないかと思っていましたが、固定費がかかるため解約することにしようと思います。
結果的にはすごいもったいないことをしましたが、これもひとえに自分の未熟さが招いたことです。
1歩進んで5歩下がる。
こんな感じになりましたが、また1歩ずつすすんでいきます。