「広域求職活動費」についての情報が少ない!
実際に利用したひとから話を聞きたい……
わかりました!
私は何度か「広域求職活動費」を活用しましたたので、共有しますね。
ハローワークでは離職者に対していろいろなサポートを提供しています。
その中ではあまり知られていない「広域求職活動費」という施策について以前ご紹介しました。
こちらの記事です⬇️
今回は「広域求職活動費」の具体的な申請方法や個人的経験から感じたことをシェアしたいと思います!
まず、どのような流れで申請するかをみてみましょう。
それぞれの段階でどのような書類が必要になるかは私の事例とあわせてご説明しますね。
再度、「広域求職活動費と移転日のご案内」から抜粋しますので、こちらをご参照ください。
こちらに沿って、詳しく解説してみます。
ハローワークによっては専門窓口や担当窓口が異なるかもしれませんが、私のケースは以下のとおりでした。
上記の案内文書や手渡された資料では「広域求職活動指示書が必要」との記載がありましたが、私の場合は不要でした。それに加えて「広域求職活動費支給申請書」が交付されました。
このようにハローワークの制度はケースによって異なることが多いので、絶対に各自で職員に確認してくださいね!
つまり、ハローワークから渡された書類は次の2点になります。
次のような書類ですね。
支給申請書については自分で記入する欄がありますので、各自で記入しておきましょう。
また、「広域求職活動面接等訪問証明書」については事業主が記入しなければならない項目があります。
後述するように面接時にはこの書類は絶対に忘れないようにしましょう。
次は現地での面接です。
遠方での面接ですのでいつもと勝手が違うかもしれませんが、落ち着いて面接に臨みましょう。
その際、「広域求職活動面接等訪問証明書」を持参して企業側に提出しましょう。
可能であれば、事前にハローワークの書類の記入をしてほしい旨を企業側に伝えておくとスムーズです。
(企業側で社印の捺印が必要となるので、時間がかかる可能性もありますから)
私の場合、面接前に渡して面接終了時に記入済の書類を返却していただきました。
また、400kmを超える面接の場合は宿泊費も支給されますが、これは現地との距離によって計算されるので基本的には領収書は必要ありません。
私は念のため宿泊したホテルの領収書はもらっておきました。
領収書を発行するのは無料なので、宿泊した証拠として一応もらっておきましょう。
面接が終わればあとは以下の書類をハローワークに提出するだけです。
注意点としては、面接日の翌日から10日以内にこれらの書類を提出しないといけないことです。
先述したように「広域求職活動面接等訪問証明書」の企業欄記入を面接終了時にもらうようにすれば、比較的早くハローワークに提出できます。
また、支給申請書には個人の捺印が必要になりますので、こちらも忘れないようチェックしておきましょう。
必要書類の提出後、郵送で「雇用保険受給資格者証」と「広域求職活動費支給決定書」という書類が送られてきます。決定書の送付までだいたい2週間ほどかかりましたが、その数日後に指定口座に決定金額が振り込まれることになります。
振込金額を確認して終了です!
で、結局いくら支給されたの?
す、すみません。さすがに細かい金額までは公表できません!
ただ、一つだけお伝えできるとすれば実費よりも多く支給してもらえたということです。
支給額をみて驚きました!
ちなみに「決定書」をみると、広域求職活動費の金額は次の4区分に分かれていました。
このうち「航空賃」については実費でしたが、そのほかは面接場所との距離で決まってくると思われます。
ただ、「鉄道費」については同じ市町村で面接を受けたのに金額がかなり異なっていたこともあったので、やはり計算式については謎のベールにつつまれています。
おそらく管轄のハローワークと現地のハローワークとの距離で計算されていると思われますが、遠方の鉄道費のほうが安かったので計算式が不明です。
最後に、この制度についての私見を述べて終えたいと思います。
2020年に端を発したコロナによる影響で、企業の多くがオンライン面接を取り入れています。
また、緊急事態宣言による移動制限のため、遠方への面接がかなり難しくなっています。
そのため、この制度を実際に利用する機会は以前より減るのではないでしょうか。
折りしも雇用保険財源がかなり逼迫しているので、「広域求職活動費」の予算が削減される可能性は十分考えられます。一方で、東京一極集中を緩和する機能がみとめられれば、「広域求職活動費」がスポットライトを浴びる可能性もありますね。
先のことは読みにくいですが、いずれにせよ現行の制度は非常にめぐまれています。
遠方での就活をかんがえている方はぜひ活用しましょう!