千葉県市川市にて「独立系FP」として活動する行政書士事務所代表のブログサイトです!

英語塾講師をやってみてわかった「英検3級に合格することのリスク」

行政書士の仕事を始めたばかりで、正直なところ収入はほぼゼロです。
生活のため、いくつかのアルバイトを掛け持ちしていまして、そのひとつが英語塾の講師。

今から4年前にも、自分の子どもに英検を教えていたのですが、そのときもいろいろな発見がありましたね。

関連記事:英検4級に一発合格するための4つのアドバイス


塾講師の経験も何度かありますが、今回あらためて英語を教えてみて驚いたことが4つありました。

  1. 英検に合格しても、理解しているとは限らない
  2. やる気のない生徒とどう向き合うかが、想像以上に難しい
  3. 塾講師という仕事を「やっつけ仕事」にしないようにする
  4. 板書率が上がれば勝ち!

順番に書いていきます!

1. 英検に受かっても「語順」を理解していない生徒が多すぎ

これがいちばんの発見でした。
わたしは英文法レベルをチェックする際に「並び替え問題」をテストさせるのですが、英検3級に合格している生徒でも、英検4級・5級の並び替え問題でつまずくケースは珍しくありません。

というか、ほとんどの生徒が間違います。



これをやらせてみると、どの論点が抜けているのかが一気に絞り込めます。
現在完了形の形がわかっているのか。
それとも、もっと手前の段階で、主語と動詞の関係すら理解できていないのか。

端的にいうと、三単現の「s」やBe動詞の使い方は「枝」のようなものです。
英語の「語順」というのは、そのずっと手前にある「幹」にあたります。

多くの生徒をみて気づいたのですが、英検3級まではなんとなくの「感覚」で合格できてしまいます。
これがじつに厄介な問題なのです。
合格すると次のクラスへ進んでしまうため、かえって基本に戻ることが難しくなるからです。
英検3級レベルに受かっていても、基本5文型を理解していなかったり、「目的語って何?」というレベルでつまずいたりする生徒が本当に多い!

そして、英検3級にパスしたプライドが邪魔をして「今さら4級の復習などできない」という生徒も多いです。
講師をしていて痛感することの1つが「英検3級に合格してしまったリスクもある」ということです。
基礎に戻りにくくなるということ、そして「どこまで戻ったらいいのかがわからなくなってしまう」ということ。
基本をないがしろにして能力以上のレベルに合格してしまうことは、長期的に考えるとリスクになり得るのです。

  • 本当は戻らなければいけないのに、どんどん次の級に進んでしまう。

これが、今の英検制度が抱える大きな問題だと感じています。
あたりまえのことですが、「基本に忠実」という姿勢こそが、実は一番大事だったりするのです。

なので、わたしは初めて受け持つ生徒に対しては、早い段階で「どこまで理解できているか」をチェックし、どこまで戻るべきかを見極めるようにしています。

2. やる気のない生徒とどう向き合うか?

もう一つは生徒対応です。
ある程度学習意欲がある生徒には、わたしもかなり熱心に向き合います。
しかし、学習意欲がまったくない生徒に対しては、正直かなり厳しい対応になってしまいます。

まず、モードそのものが切り替わります。
「勉強を教える」クラスから、「ただ一緒に時間を過ごすだけ」のクラスへ。

もったいないと思われるかもしれませんが、これは仕方のないことだと思っています。
やる気のない生徒に、やる気そのものを植え付けることは、想像以上に難易度の高いタスクなのです。

3. 塾講師という仕事を「やっつけ仕事」にしない

塾講師のほとんどは、きちんとした教育研修を受けていません。
わたし自身もそうです。大学などで教職プログラムを受けた経験がないため、小中学生にどう教えるべきかという観点での知識や見識は、正直そこまでありません。

英語講師のわたしが言うのもなんですが、自分なりの信念や指導方針を持たないまま教えている講師は少なくないと感じます。
他の講師の授業を聞く機会もあるのですが、テキストに忠実で、説明は淀みなくなめらかです。GOODですよね。
ただ、同じことを同じように説明しているだけでは講師としてのクオリティは向上しません。

たとえば、わたしも試行錯誤しています。
前述した通り、わたしはまず生徒のレベルをみるときは「並び替え問題」を解いてもらいます。
この問題こそ、英語の構造を理解しているかどうかを問う最良のチェック問題だからです。

5級・4級では5問出題される「並び替え問題」ですが、
3級からはこの形式自体がなくなるのですよ……。


また、ある程度のレベルに足した生徒に対しては、自分流の長文読解のコツを教えます。
ケースバイケースで臨機応変に。


4.板書率が上がったら「勝ち」

そしてもうひとつ、講師をしていて気づいたことがあります。
何をすれば講師として「勝ち(価値)」なのか?

それは、生徒にノートを書かせることです。
わたしはこれを勝手に「板書率」と呼んでいるのですが、生徒との信頼関係が深まるほど、この板書率は上がっていきます。

驚くほど多くの生徒が、今、ノートを書きません。
スマホの利用率が上がったことも一因なのでしょうが、そもそも「ノートに何を書けばいいのか」がわからない生徒も多く、ホワイトボードの内容をそのまま写すことすらできない生徒も本当に多いのです。

ましてや、自分自身で気づいたことをノートに書き留められる生徒となると、ほぼ皆無……。


まずはホワイトボード通りにノートを取る習慣をつける。そのうえで、自分が気づいたことを書き留める。
本当はノート作成術をじっくり教えられたらいいのですが、週に数時間しか持ち時間がない英語講師という立場では、そこまでの時間的余裕はないのが実情です。


わたしが自分でカリキュラムを組んで、個人塾として教えてみようかな、と考えたりしています。
ご興味があるかたは、ご連絡ください!


そういえば、以前もそんなことを考えていたような……。

関連記事:わが子に英語を教えていたら自分のライフワークが見えてきた話


この記事を書いたのは私です

ケンタ
ケンタ
行政書士・1級FP技能士・宅地建物取引士
「複雑なしくみをわかりやすく」をモットーに、お金と人生の実践的な情報を発信しています。
2026年9月、千葉県市川市に「シロベース行政書士事務所」を開業(行政書士登録番号 第26103250)。会社員時代は約20年にわたりIT・経理・財務など複数業界の管理部門を経験。Kindleでは18冊出版しています!

▶ 詳しい経歴はこちら:プロフィール
▶ 事務所サイトはこちら:シロベース行政書士事務所