ビットコインを買いたい!
初心者なので「販売所方式」で買おうと思います!
できれば「販売所方式」ではなく「取引所方式」で買いましょ!
前回の記事で暗号資産を購入するときに知っておきたい「取引所」と「販売所」のちがいを述べました。
参考記事:【図解】ビットコイン(暗号資産)を買う前に「取引所」と「販売所」のちがいは知っておくべき!
「取引所方式」の画面は初心者にとって使いづらいですが、がんばって使いましょう!
「販売所方式」ではユーザーフレンドリーな画面で暗号資産の購入や売却が可能です。
しかし、当然ながら売却価格より購入価格のほうが高く設定されています。
暗号資産を安く買って高く売る。
この差額が「販売所」の収入になるわけで、この手数料を「スプレッド」と呼びます。
CoincheckやBitFryerなどの暗号資産交換業者にとって「手数料」も収入柱のひとつなのね。
その通り。手数料ビジネスですね。
さて、話を簡単にするために図解してみましょう。
ビットコインを販売所形式で交換する場合、販売所サイドは安く買って高く売ろうとします。
ここで、売値が1BTC=100万円、買値が1BTC=105万円とすると以下のようになります。
ちょっと手書きで解説を加えますね。
右がわ(1)では業者は売りたい人からビットコインを100万円で買います。
左がわ(2)では業者は買いたい人からビットコインを105万円で売ります。
この差額の5万円(105万円ー100万円=5万円)が業者の利益となります。
この利益が「スプレッド」というわけです。
ちなみに、取引所方式でも手数料がとられる場合はあります。
その場合、業者によって手数料は異なります。
参考記事:取引所方式と販売所方式は使い分けた方がいい?損をしないために知っておくべきポイント
同じ取引所方式と言っても、運営企業によって手数料設定が異なります。GMOコインではメイカー取引はマイナス手数料に設定している一方、コインチェックは取引所の手数料が無料です。このように仮想通貨取引所によって、手数料や取り扱い銘柄などが異なるため、目的の仮想通貨が低い手数料で取引できるサービスを、それぞれ使い分けてみても良いでしょう。
ややこしいのが、この「取引所方式」と「販売所方式」が同じ業者で行われていることなのです。
たとえば、コインチェックのサイトで見てみるとこんな感じ!
一番上の「販売所(購入)」が販売所方式で、一番下の「トレードビュー」が取引所方式となります。
そりゃ、販売所で買ってしまうよね……
ここで具体例を挙げましょう。
コインチェックの販売所でビットコインを購入しようとすると……
このときの買値は1BTCあたり4,240,626円ですね。
一方で「取引所」で購入しようとするとどうでしょうか?
取引所でのビットコインのレートは4,119,708円。
この場合、販売所をえらぶと1BTCあたり120,918円も割高で購入してしまうことになります。
「慣れない初心者は販売所でビットコインを買おう」という論調もありますが、そんなことはありません。慣れなくても「取引所方式」で直近レートを指値して購入することをおすすめします。
もちろん投資行為なので、この価格から下がる可能性は十分あります。
しかし「販売所方式」で購入すると100%の確率で「スプレッド」が抜かれます。
最初から損失確定している行動をわざわざ自分からすることはないですね。
じゃあ、どんな人が「販売所」を使うべきなの?
いい質問ですね!
以下のサイトではこのような記載がありました。
長期投資を考えている投資家にとって手元のスプレッドは誤差の範囲と言えるかもしれません。そうした方には、すぐに購入できる販売所に利便性があると言えます。
参考記事:取引所方式と販売所方式は使い分けた方がいい?損をしないために知っておくべきポイント
できるだけコストをかけたくないという方は、取引所経由で仮想通貨を購入するのが賢明です。
使い分けとしては、長期投資が目的なら販売所形式を利用し、頻繁に売買する際には取引所形式を利用してみるのがいいでしょう。
「長期投資か」「トレード目的か」で使い分けを考えようとのことです。
しかし、それでも販売所を使うメリットは見当たらない気がします……