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宅建士に合格するには「図」が命

あと1ヶ月で宅地建物取引士の本試験ですね。

宅建士の勉強に取り組むときに、よくある誤解がこれです。

宅建業法が20問もあるので、宅建業法だけ完璧におさえれば合格できるでしょ?

違う、違う、そうじゃない!


鈴木雅之さん並みに否定してしまってすみません。

じつは肝となるのは宅建業法ではありません。
合格ボーダーラインレベル層はほぼ宅建業法を間違えないので、ここでは差がつかないのです。

「権利関係」で及第点をとることが必須となるのです。


宅建士試験では「図」が必須だと気づく

私は独学で宅建士に合格しましたが、初年度は落ちました。
そして2度目のトライでは民法を中心とした「権利関係」を徹底的に勉強し直しました。

そこで感じたことは一つ。

問題文のバックグラウンドがよくわからない!

民法や借地借家法の問題では登場人物が複数います。
問題文では「誰が誰に何をした」が冗長な文章で記述されているのです。

それを文章だけで理解しようとするのは至難の技。
私は地頭がよくないので、試験問題を前にして「うーん」とうなっていました。

そこで、後述するように図を利用して問題内容を理解しようとしたのです。
ある程度「図のマイルール」を決めて、問題文にある人間関係や取引関係を図示!
すると、すんなりと問題の背景がわかってくるようになったのです。

相続関係についても毎年1、2問出題されますので、家系図はすんなりと書けるようになりたいですね。

なぜ図をかかない?

私は1年半のあいだ宅建士を独学しましたが、かなり迷走していました。

みんなどうやって問題を解いているんだろう?

独学をしていると問題の解法手段がわからないんですよね。
そこで、模試や直前講座などで他の受験生がどのようにして宅建士の問題を解いているかをさっと観察してみることにしました。

すると、問題用紙にささっと図を書いている人を発見したのです。

もちろんきれいな図ではなかったですが、内容理解には十分助けになりそうな気がしました。
そこから図を使って問題を解くトレーニングを積むことにしました。

結果として宅建士合格。
のちにFP1級取得にもつながったと思っています。

一回目の宅建士本試験で不合格になった自分にこういってやりたいです。

なぜ、図をトレーニングしなかった?

今年の宅建士受験生、今からでも遅くないので図を研究しましょう。

どのような図を使えばいいのか?

じゃあ、どんな図を使えばいいの?



結論をいうと「自分さえわかればどんな図でもいい」と思います。
私も受験当時は「内容がわかればいいや」と思って、規則性のない図を書いていました。

ただ、今思うと「もう少しルールを設けて問題を解くとスムーズだったかな」と思います。のちに板橋悟さんの「ピクト図解」などで体系的に図を勉強したのですが、図にはある程度のテクニックが必要です。


その方法論はとにかく図は複雑な問題を簡潔化するのにとても有効です。
ぜひ自分の図解をマスターしてみるといいですよ!

【実践】図をつかって宅建士の問題を1問解いてみよう

ふと、自分が本試験でどんな図を書いていたか気になったので試験問題を探してみました。こんな感じでしたね。

宅建士本試験問題(令和元年)
私が実際に解いた本試験問題(令和元年)の1ページ目です

上の写真は令和元年度に受験した際の問題用紙になります。
ためしに「問2」の1を一緒にみてみましょう。

AがBに甲土地を売却し、Bが所有権移転登記を備えた場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

1. AがBとの売買契約をBの詐欺を理由に取り消した後、CがBから甲土地を買い受けて所有権移転登記を備えた場合、AC間の関係は対抗問題となり、Aは、いわゆる背信的悪意者ではないCに対して、登記なくして甲土地の返還を請求することができない。

令和元年度「宅地建物取引士」本試験より

物権変動に関する正誤問題です。
民法を勉強したかたにとっては基本的事項ですね。
この問題をとくためには

「詐欺の取り消し」前後に登記した場合の対抗問題はどうだったか?

という物権変動の知識が問われます。


ただ、その前に問題を整理する必要がありますよね。
とくに権利関係は「出来事の順番」も重要になります。

たとえば「取消し前に登記したか」か「取消し後に登記したか」で結果が違ってくる可能性もあります。(ここでは内容については触れません)

それを踏まえて、今の私はこのような図を書いて整理します。






今回のポイントは以下です。

  • 登記」や「土地」など頻繁に出てくるオブジェクトの表現方法をあらかじめ決めておくこと
  • 番号で時系列を整理すること


もちろんこれは個人的に作成した図なので、最適な図ではありません。あくまで自分がわかる図を描きましょう!本試験でスムーズに描くためにマイルールは事前に決めておいたほうがいいですね。



最後に、この問題をかるく解説しておきますね!


上図から「②詐欺の取消し」の後に「③甲土地の登記」がされたことがわかるので、Cは詐欺の取消し後の第三者としてAと対抗関係にあります。

AとCはどっちが勝つか?

Aはまだ登記しておらず、すでに取消し後に登記しているCが勝つことになりますね。


これからでも間に合うので図を研究しよう!

このように、宅建士などの法律系資格試験では図を描くと問題を解きやすくなります。

今回は民法を取り上げましたが、法令や宅建業法も図は応用がききます。
ぜひ「自分の図ルール」を追求してみてください。


私も「よりよい図」を研究していきます。
何か発見があればシェアします!

宅建士の本試験まであと少し。
あきらめずチャレンジしましょう!


以下、関連記事です。

【関連記事①】
▼私が宅建士に合格するまでの軌跡!

【関連記事②】
▼宅建士本試験1ヶ月前で模試が20点台でも合格可能!


この記事を書いたのは私です

ケンタ
ケンタ
1級ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士。
【経歴】1977年兵庫県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、多種の業界で管理部門をほぼ経験しました!(IT、経理、経営企画、財務、人事、マーケティング)
【得意分野】人生設計やプラン作成、分かりやすく説明したいです。
【趣味】カフェめぐり(日本全国のスタバ旅など)グルメ、ストイックな勉強。

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