2023年11月12日。
行政書士試験を受験しました。
じつは自己採点の途中、見たことのない漆黒が目の前に広がり、廃人状態になりました。
それはさておき、今回は備忘録として受験記を書き残します。
試験当日(2023年11月12日)のスケジュールはこんな感じです。
開始時間 | 終了時間 | 内容 |
---|---|---|
3時10分 | 起床 | |
3:10 | 6:00 | 朝のルーティン、条文の見直し |
6:00 | 6:30 | 朝食 |
6:30 | 8:00 | カフェで総復習 |
8:00 | 9:10 | 一度帰宅して10分仮眠 |
9:10 | 試験会場へ出発 | |
9:50 | 試験会場の最寄駅到着 | |
10:00 | 11:40 | 近くのカフェで最後の見直し |
12:10 | 会場入り | |
13:00 | 16:00 | 本試験 |
16:00 | 17:00 | 合格可能性を信じながら帰宅。(まだ夢を見られていた) |
17:30 | 18:10 | 日課のランニング |
18:30 | 解答速報があるので自己採点。その後、意識不明……。 |
試験1週間前まで体調を崩さないように神経質な生活を送ってきました。
事故に注意しなるべく生活範囲を狭めたり、食中毒にならないようにナマモノを食べないようにしたり。
こんな感じなので交感神経優位の状態がつづき、直前期の平均睡眠時間は4時間程度。
あまり頭脳のコンディションは良くなかったかも。
そういえば4年前の宅建士試験当日も3時半起きでした。
ライフスタイルがあまり変わってないな。
【関連記事】【2019年宅建士試験当日レポート】「けだし」問題がトピックに。
追い打ちをかけるように 1つ重大なミスをしてしまいました。
なんと、試験会場にスマートウォッチしか持って来なかったのです。
私は私生活でもApple Watch以外の腕時計は持っておらず、時計が完全に盲点でした。
気づくと試験委員が取り囲んできて、「それスマートウォッチですよね?外してください」と指示されました。
私は最大級に戸惑いましたが、試験委員は意に介さず「試験要項に書いてありましたよね」の一点張りです。それ以外の語彙を持ち合わせていないかのようでした。
融通がきかないことを悟り、
「ああ、行政指導ってこんな感じだろうか……」
と行政手続法の32条を誦じそうになりました。
ふと見渡すと試験会場には置き時計も掛け時計もありません。
「この部屋で時間が分かるものがありますか?」
「今から急いで時計を買いに行っていいですか?」
と請願したものの、
「30分おきに時間はアナウンスしますので」
「 (要綱に)書いてありますので」
と繰り返されるだけなので、あきらめました。
さて、詰みました。
藤井聡太竜王に対して飛車角桂馬抜きで勝負をするくらいの詰み具合です。
行政書士試験の経験者ならわかると思いますが、時計なしに受験するのは困難を通り越して不可能です。
ちなみに「30分おきのアナウンス」を信じていましたが、実際にアナウンスされたのは3回だけ。
行政書士受験生は必ずアナログの時計を持参しよう!(言わずもがな)
完全に自分の責任である事は重々承知しています。
法律を勉強してきた人間が試験要項をよく読まないのは「重過失」に値します。
試験前に自責の念を感じてしまい、「こんな自分が行政書士の試験を受けていいのだろうか?」と自問自答するという余計なハンディキャップを負ってしまったのです。
失望のどん底……
心の中で「終わった」とつぶやきつつ、私のこれまでの1年間(約890時間)の勉強の努力を回想していました。
そのとき、 隣に座っていた若い男性の方がさっと「これ使ってください」とアナログの腕時計を差し出してくれたです。
私は驚き、その男性を見返すと、軽く会釈をしてくれていました。
一瞬のことに私は事態を飲み込めず、男性が善意で腕時計を貸してくれたのだと判断するのに少し時間がかかりました。
分かった瞬間、私は最大限の笑顔で「ありがとうございます!」とマスク越しに深くお辞儀をしました。
温かい人情に触れただけで報われた気がしました。
腕時計を貸してくれた救世主の方、もしこの記事をご覧になっていたら、本当にお礼したいのでコメントください!
ところが、今回の試験は敗戦濃厚。
(自己採点については次回記事で書きます!)
ということで、来年受験するときは時計を2つ持っていきます。
もし隣の人が私のようにスマートウォッチを持ってできた場合のために。
これが「ペイ・フォワード」というものでしょう。
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