宅建士の独学向けとして「過去問解説ノート」を2冊出版しました!
宅建士試験50問のうち権利関係の14問だけを取り上げています!
「これでもか」というほど詳しく解説しています。
本書のように「権利関係」だけをピックアップしている過去問解説集は珍しいかも。
はっきり言って、権利関係以外の宅建業法や法令等は独学で何とかなります。
これらの分野は暗記に頼ることができるので、それほど難しい学習は求められないのです。
しかし、民法を中心とする権利関係は違います。
根本的な理解が要求され、時間をかけて内容把握しなければ得点に結びつきにくい。
そう、権利関係だけは独学では難しいのです。
ずっと独学している私だからこそわかる……。
そこで、過去問をサンプルとして私の解答戦略を紹介したのが本書です!
ただ、1つ前提があります。
本書を読む前に作図手法を確立している必要があります。
まだ作図方法がしっかり定まっていない場合、私の著書などを参考にして、作図方法を考案してみましょう!
作図については次の2冊を用意しています!
「基礎編」では「12の作図ルール」を紹介。
基本的な作図パターンをトレーニングしましょう。
「応用編」では「債権」「物権」「賃貸借」という宅建士の頻出パートを図で解説しています。
*「Kindleアンリミテッド」では無料で読めますので、ぜひ読んでみてください!
本書で目指す最終ゴールは、権利関係14点のうち9点を取ること。
9点をとれば例年のボーダーライン36〜38点に大きく近づきます。
まず、この問題集で特徴的なところは「難易度リスト」にあります。
各問題を3つの難易度カテゴリーに分けた上で「難易度パーセンテージ」という数値化したものを表にしました。
絶対に正解しておきたい問題を「取り問」とし、この問題だけは絶対に外さないようにする。
そして、難問奇問のような「捨て問」は潔く切り捨てる。
本試験ではこの取捨選択こそが重要になってくるのです。
ちなみに、2023年度の「正解パーセンテージ」の数字は「9.42」でした。(独断と偏見!)
「捨て問」と「取り問」の感覚をつかむと、14点中「9.42点」は取れるはずという算段です。
過去問ノートでは、過去問に対して3つの作戦を考えています。
① 権利関係独特の「作図解法」をマスターする。
②「捨て問」と「取り問」と「消去問」を区別する
③ 迷ったら選択肢の横に「△」を書く。
シンプルではありますが、だまされたと思ってこれを念頭におきましょう。
そして、過去問を使ってひたすらトレーニングあるのみ!
すると、問題の対応力が向上するはずです。
「難易度リスト」を参考にしながら、訓練を重ねていきましょう!
ここでサンプルを少しご紹介します。
本試験の「問3」(請負契約(取り問)」です。
この問題は、以下のような文章で始まります。
Aを注文者、Bを請負人として、A所有の建物に対して独立性を有さずその構成部分となる増築部分の工事請負契約を締結し、Bは3か月間で増築工事を終了させた。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。なお、この問において「契約不適合」とは品質に関して契約の内容に適合しないことをいい、当該請負契約には契約不適合責任に関する特約は定められていなかったものとする。
本問を理解するために真っ先にやるべきことは「作図」です。
「AとBがどのような関係か?」を図を書いて瞬時に理解しましょう。
まず、本問の導入文を作図してみます。
「Aを注文者、Bを請負人として、A所有の建物に対して独立性を有さずその構成部分となる増築部分の工事請負契約を締結し、Bは3か月間で増築工事を終了させた。」
私は上のように作図をしました。
「どのような記号やルールを使うべきか」は各自のルールによりますが、確立しておくと便利です。
上図のポイントとなるのは「W」です。
これは「Work」の頭文字で「工事などの労働力」を意味します。
今回、「W」を平行四辺形で囲むことで「請負契約」を意味しました。
契約内容は吹き出し記号で表現しました。
また、今回は債権にあたるので「丸つき矢印」を利用。
そして、本問の重要ポイントは「建物に対して独立性を有さずその構成部分となる増築部分」という箇所です。上図のなかで赤色で塗った部分ですね。
「主従関係の問題だ!」と判断できれば、論点は確実におさえたことになります。
このように、私自身が実際に活用している解答メソッドを紹介しています。
なので、合わない人は合わないかもしれません!
そんなときは「反面教師」として参考にしていただければ幸いでございます!
FPや宅建士の資格に関する電子書籍を出版したり、FP相談などのサービスをおこなっています!
くわしくはこちらをごらんください!