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「行政書士の受験生が合格発表までの79日間をどう過ごすべきか」問題

行政書士の合格発表まであと1週間を切りました。

去年の参考記事:行政書士試験の合格発表前に考えている5つのこと。


今年は合格見込みですが、現時点では結果待ち状態。

そこで、 行政書士受験生が「合格発表までの待機期間をどう過ごすべきか」をつぎの3つのシナリオ別に考察しました。

① 確実に不合格とわかった場合
②ボーダーラインギリギリの場合
③合格が見込まれる場合

結論はこうなります。

① 確実に不合格とわかった場合
 → 年間計画を立てて、本試験解説を読み込む!

②ボーダーラインギリギリの場合

 →企業小説を読み、本を書く!

③合格が見込まれる場合

 →起業に向けて準備し、Kindle書籍やnoteやブログでアウトプットする。

④共通
 →「日経新聞土曜日版」を読む

(1)確実に不合格とわかった場合

はっきり言って合格発表日は関係ないので、いち早く再起動の一択です。

①年間計画を立てよう!

そして始動する前に、逆算した年間計画をしっかり立てましょう
理解度や点数にもよりますが、いちど敗戦を味わったことは大きな武器になります。
本試験の要求される解答スピード、記述問題の解き方、解答順序の練り直しなど反省点はたくさんあるはず。

なぜ戦いで敗れたかをいちどじっくりと内省してみるのです。

②本試験解説を読み込む。

また、今回受験した本試験の解答解説を暗記するくらいまで読み直しましょう。
解き直しは不要! 解説をただ読むだけです。

すると、自分の弱点が大まかに理解できます。

私は1度目の受験時はギリギリアウトの178点であったため、本試験の反省をすることがつらかった……
そのため、本試験レビューがかなり遅れました。


③計画には中だるみ期間をおりこむ

不合格確定ケースの注意点としては、再勉強をはやくスタートさせるため、夏あたりにダレる期間がくることです。

とにかく年間を通して学習できる体制を整えることが重要。
1年間は 短いようで長く、長いようで短いです。

自分の性格に応じて、年間計画をたてましょう!

ちなみに私は勉強する時間と場所をガチガチに決めていました。
習慣化できることが私の最大の武器です。


(2)ボーダーラインギリギリの場合

もし、ボーダーラインギリギリの場合、この待機期間は行政書士に関連する「なにか」に触れておきましょう。


ガチで勉強しなくてよいのですが、行政書士マターから3ヶ月近くも離れているのは危険です。
初動が遅れますので。

①牛島信の小説を読む

私の場合、商法と会社法が弱かったため、株主の権利に関わる小説(牛島信「少数株主」「利益相反」など)を読んでいました。

たとえば「利益相反」では、株主総会や監査役のルールについての解説がちりばめられています。

取締役は株主総会で選ばれています。解任するのも株主総会です。
グリーンヒルAは解任には過半数の賛成という定款にしてありますから、株主総会で出席株主の2分の1を超えなければなりません。

もし3人であれば2人が社外監査役になり、1人が総務部長などの元使用人となる。
そうなると、監査役の決議には過半数の社外監査役の思うまま。
そこで、監査役の数を4人以上の偶数にすることで社内と社外の均衡を取ることにしている会社が大半である。

牛島さんの小説作品は会社法対策の参考になりますよ。


②Kindle本を書く


また、民法をアウトプットする目的で、去年2023年12月に宅建士のKindle本を作成していました。

参考記事:【Kindle本】「宅建士合格のための最強作図トレーニング(基礎編)」のご紹介

ボーダーラインギリギリの場合、合格したら説得力をもって出版できるというのも魅力ですね。


印税も入るし、自らのインプットとアウトプットにもつながりますので、一石二鳥です。
勉強しながら書籍を書くのはオススメです。


これ、特殊かもしれないけど……



(3)合格が見込まれる場合

記述の点数次第、または記述抜きで180点に届いているほぼ合格が見込まれる場合です。
それぞれの進路により方向性が多岐にわたりますが、わたしのケースを紹介します。

①やはりKindle本を書く

わたしは今回もし不合格であれば3度目の受験はしないと決めていたため、勉強はしませんでした。


ただ、行政書士の勉強を通じて自分で整理したノートやブログの下書きが無に帰するのが勿体ない……。

そこで、「ついでに行政書士関連もKindle本を書いてしまおう」と、11月11日から3本の原稿を執筆していました。


行政法と民法の記述式対策マニュアル本の原稿作成。
いま、宅建士の権利関係の解説ノート本(2024年度)を執筆中。



②独立開業のためのリサーチ

合格したら独立開業することを考えていたため、そのリサーチもしていました。
その過程はnoteで日記として書いています。

参考記事:noteで「行政書士開業日記」という無料マガジンを始めました!(2024年12月ダイジェスト)

なんやかんや書いてますね。

万一不合格の場合、行政書士の書籍に関してはボツになる恐れがありますが、それはそれで何かに生かせるかな、とナゾの楽観をもっています。



(4)全ての場合に共通

一般知識対策として私がやっていたのは「日経新聞の土曜日だけ熟読する」ことです。
土曜日だと比較的時間もあり、また経済特集や書評コーナーもあるため、日経新聞の土曜日はオススメ!

合格しても不合格でも、日経新聞土曜日バージョンだけは読みたい!


来年も試験を受けられるとは限らない。

ということで、ざっくりまとめてみましたが、 最後にめちゃくちゃ重要なことを書きます。
「来年も受験できるとは限らない」ということです。
40代以上の受験生は特にそう!

私は昨年、これを痛感しました。
家族に不幸があったり、介護が必要になったり、自分自身が病気になったり、国際情勢が激変したり、とさまざまな要因で資格試験を受けられない可能性があります。

そんな中、2024年の11月に本試験を受験できたことは本当に幸福だと思っています。


不確実性に対応できるだけのメンタルを持ち、あらゆる準備をすること。
最終的にはこれにつきますね。

合格発表まであと4日……。

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この記事を書いたのは私です

ケンタ
ケンタ
いまは兼業会社員ですが、2025年中に行政書士事務所を開業予定!
【経歴】1977年兵庫県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、多業界ですべての管理部門を経験しました!(IT、経理、経営企画、財務、人事、マーケティングなど)
【保有資格】1級FP技能士・宅地建物取引士・行政書士試験合格(2024年)・HSK2級・TOEICそこそこ。
【得意分野】人生設計。計画立案。ライティング。図解。
【趣味】カフェめぐり。グルメ。勉強。旅。表現。