最近、子どもの教育について考えています。
わが子は私立中学を受験しないことにしていますが、公立中学でも十分レベル高い教育が可能と思います。
ゴールを大学進学におく場合は「どの高校に入るか」ですべてが決まります。
高校での人間関係と教育環境がいちばん重要だからです。
そもそも、わたしは私立中学受験には反対論ですしね。
その理由は別で論じますね。
さて、塾について考えていたのですが、塾の役割は成績をあげるところにはないと思っています。
塾で期待するべきいちばんの価値は「学習スペースの提供」です。
小学6年生ともなるともうほとんどが塾通いしているので、塾勉強では「時間」という観点ではほとんど差がつきません。やはり差がつくのは家庭学習なのですよね。
でも、塾で教える内容も大事だよね?
そうそう、親としては塾の内容に期待したいですよね。
でも、それは講師のスキルにかかっています。
そうなん?
塾講師はあたりハズレが大きいので、「あたり」に遭遇する確率は30%程度でしょうね。
とくに個別指導塾は指導経験が浅い大学生が多いので厳しいですね。
ここで個人的な話を。
私は塾講師バイトとしてこれまで30人以上の生徒と接してきました。
わたしが塾講師のアルバイトをした目的は「収入」ではありませんでした。
「試験というゲームの攻略法」を伝えたかったことです。
われながら変な嗜好……
「なるべくわかりやすく教えるにはどうすればいいか」という課題を自分に課して、ゲーム感覚で生徒に教えていました。
自分でマニュアルや教材を作るのが好きだったので、独自の「【薬円台高校向け】県立高校入試攻略冊子」を作ったこともあります。(薬円台高校とは市川市にある偏差値60前後の進学校)
生徒は少しひいていましたが、内容を見てびっくりしていました。
その変貌ぶりにわたしもビックリしましたよ。
もちろん、そんなことをしても時給は変わりません。
塾サイドから頼まれたわけでもなく、自分で勝手にテキストとかを作っていたのですから。
単なる自己満足ですが、私にとって勉強して成績を上げるというのは単なるゲームだと思っていたのです。
生徒がどんどん成長するというロールプレイングゲーム。
そして、「勉強が楽しい」と感じてくれた生徒がいたことは私にとっての「快感」でした。
極論をいうと勉強なんてその程度のものです。
勉強がたのしければ徹底的に追求するもよし、
勉強がたのしく感じられないのであれば自分の好きなフィールドに挑戦するもよし。
ただ、日本においては勉強して学歴を獲得しておくとセーフティネットになります。
学歴不要論がはびこっていますが、やはり学歴はあるに越したことはないです。
学歴だけ獲得しておいて人生のオプションを残しておきながら各自好きな人生をおくる、というのも一つの手です。
去年の年末からわが子に直接勉強を教えることにしました。
つぎの3つのメリットを期待したのです。
「1.教育費の圧縮」はそのままですね。
塾などの学校外教育費はめちゃくちゃ高額なのでセーブしたい。
「2.教えるという経験が積める」は私の趣味です。
教えることに興味関心がありそのスキルも磨きたいのです。
そして、3です。「子どもとの接触機会が増える。」
これが意外と難しい。
自分の子どもに勉強を教えると、家庭の中に「教師役」と「父親役」が混在することになります。
「家庭の中に父親ではなく教師がいる状況になるのではないか」そんな懸念がありました。
子供にとって、安らげる場所のはずの家庭が学校と同じになるのでは、とかなり悩みました。
ただ、本人に聞いてもそれほど負担にはなっていないみたいですし、様子も変わった様子はないので今のところそれほど気にしなくてもよさそうです。
ただ今後も継続して注視しないといけませんね。
さて、わが子に勉強を教えるという経験を通じて一つの目標がでてきました。
それは、オンラインで塾を運営したいということ。
それに向けて、こっそりと動画配信の研究と教材作りをしております。
これができるのも経理の仕事という本業があるからです。
当面は本業で生活費をかせぎながら事業の柱をひとつずつ確立しようと思います。
これが私のひとつのライフワークとなるといいな、と思いながら。
ま、選択肢はいろいろとあるはずなので今はプランを練りながら淡々と日々をこなしましょう。