人生後半の設計者。 40代・50代の次の一歩を、「制度」と「お金」でデザインします。

『特上カバチ』は人生の教科書だった!行政書士合格者が選ぶ日本人必読の3冊をご紹介

行政書士事務所の設立準備を進めておりまして、いま業務知識を独学中です。
その傍らで読み返しているのが、行政書士の必読漫画ともいえる『カバチタレ』シリーズ。

以前の記事では『カバチタレ』全20冊から数冊をピックアップしました。

【参考記事】全国民に読んでほしい!行政書士マンガ「カバチタレ」の「マイベスト3冊」を選ぶ。


その続編『特上カバチ』もわたしにとって「人生のバイブル」のような存在。
ということで、今回は第二弾『特上カバチ』のレビューを書いてみます。

行政書士で独立開業を目指す方はもちろん、全国民が読むべきだと感じた3冊(厳密には3つのエピソードが含まれる巻)を紹介します。


12巻:「娘の彼氏に勝ってはいけない」理論

まず12巻
「光男」という青年が主人公。彼は父親から逃れるため、恋人エリと親の同意なしに結婚しようとします。

ここで事務所所長である大野が一肌脱ぎます。
エリの父親に対する大野の一言が、実に素晴らしいものでした。

「染井さん、あんたは今娘さん可愛さにあれこれ思うとるんじゃろうが、あんたがなんぼ嫁にやらんちゅうてがんばっても娘さんが家におってくれるんはあと数年だけの話ですわ。

〜(中略)〜

人より少しばかり早かったが、娘が愛する男を連れてきたんじゃ。その男の力量を試すのに喧嘩するんはええが……勝ってしもうたらいけんのじゃないですかのう


自分の娘が結婚したい男性を連れてきたとき、親としてどう振る舞うべきか。
つい威厳を見せたくなる場面かもしれませんが、ここで大野所長は「勝ってしまったらいけない」と諭します。

これこそが、「父親の持つべき流儀」なのかもしれません。


ちなみに、このストーリーは未成年をはじめとする「制限行為能力者」について民法の良い復習になりますよ。



30巻:目次が語る「僕」と「君」の切ないストーリー

次に、30巻

「栄田の初恋」がテーマというカバチタレとしては意外な展開。
しかし、男女の恋愛感覚の違いが巧みに描かれた、どことなく切ない話。
最近映画でみた新海誠監督の『秒速5センチメートル』を彷彿とさせる純粋な恋愛模様でしたね。

読む人によっては、栄田の姿に「非モテ」の烙印を押すかもしれませんが、そこがまたいいのです!
わたしは彼の気持ちに入り込みすぎて、少し辛くなるほどでした……。

ちなみに、この巻は目次も素晴らしいんですよ。

  • 僕が望む未来
  • 君、泣きたもうことなかれ
  • 僕の小さな闘い
  • 君の大切な思い出
  • 僕のいない場所
  • 僕にとっての君、君にとっての僕
  • 僕とあいつの小旅行
  • 僕とあいつが背負うもの
  • 君とあいつのための策
  • 君に贈る僕の生き様
  • いつか、どこかで

この目次を見ただけで、ぐっときます。
「僕」「君」「あいつ」という3人の関係性が浮かび上がりますね。


あと、重森さんの栄田への寄り添いかたがすごかったりする。



33巻・34巻:「ツトム」を巡る最高傑作

そして、最後はなんといっても33巻34巻です。
『特上カバチ』の最終話となるこの2冊は格別でした。
わたしが今まで読んだ漫画の中で、最も印象に残るかもしれません。最初に読んだ時は、ストーリーに没入しすぎて、読後はしばらく放心状態になってしまったほどです。

筋書きは、とても悲しい展開が続くのですが、この世の「現実」というものが深く描かれています。
そして、このストーリーには特筆すべき3つの点があるのです。



①これからの悲劇を暗喩するトーン変調

わたしが驚いたのはマンガとしての表現技巧。
33巻では、途中で急に物語のトーンが変わる描写に驚きます。これから起こる悲劇を暗喩する様は、まるでチャップリンの無声映画を見ているかのような……。


事故時のリアリティも感じられます。


②ひとコマですべてを物語る画力

特に忘れられないのが、ある人物の「ひとこま」でした。
息子夫婦が交通事故で亡くなったと知らされた瞬間の「咲園厳造」です。

わたしもメモ帳で模写してみましたが、こんなもんじゃない……。

もうね、このコマが一番辛かった……。
自らも末期がんで入院しているのに、一人残されるまだ幼い孫のツトムをどうするか。
関係者全員の心情が、このコマで見事に表現されていました。



東風さんの絵は抜群に上手いというわけではないのですが(すみません🙇‍♀️)
このコマはわたしにしか感じられない画力を感じました。


親族を亡くし、残された者の悲しみや辛さがすべて詰まっていたような気がしたのです。
わたしも去年、母親を亡くしましたので、あとに残された者の辛さは、身に染みて感じています。
それだけに、このストーリーは深く心に刺さりましたね……。


③「決断」できる人は強い

34巻の最後は「判断」と「決断」の違いがテーマでした。
田村の見合い話と、大野の妻の養子受け入れの話、この二つが見事にシンクロしていきます。

大野は「決断」についてこう言います。

母さんは何も判断しやせんかったわ、母さんはただ決断をしたんじゃと思うで。
材料が揃えば判断なんちゅうモンは誰でもできる
じゃが材料のないところで物事を決める決断ちゅうのは、よっぽど肝が太くないとできんで……


最終巻の34巻は、今まさにホットなトピック、「交通事故をめぐる具体的な罰則」についても勉強できます。
昨今は交通犯罪への世論の注目も強まっています。

「危険運転致死罪」と「自動車運転過失致死罪」のちがいなどあまり意識することはなかったのですが、「危険運転」と「過失」では、天と地ほどの差があるのです。

行政書士は刑事事件を専門としませんが、交通事故の罰則は一般常識として知っておきたい大切な内容。そのような「法律の基礎」がわかりやすく理解できます。

『特上カバチ』は、単なる行政書士の漫画だけではありません。
法知識の勉強になるだけではなく、人が生きていく上で大切なことを教えてくれますよ!


まずは33巻から読んでみて、自分に合うようだったら続けて34巻を読んでみては?📕

「特上カバチ33巻」


🌿 わたしの現在の活動について

これまで本を書き、旅を重ね、資格取得を通じて「人生の再出発」を経験してきました。
現在は、2026年の行政書士登録に向けて準備を進めています。

わたしのテーマは「制度を理解して人生の次の一歩を支えること」
人生の転機に関わる次の3分野に取り組みたいと考えています。

・外国人の在留資格などの国際業務
・補助金・助成金の活用支援
・遺言書・エンディングノート作成サポート

これらの制度は難しく見えますが、知っている人にとっては「強力な味方」になります。
行政書士登録後の活動や準備の様子は、順次発信していきます!


📘 Kindle著書について

これまで17冊の電子書籍を出版しています。
人生や資格をテーマにして、FP試験対策、宅建士対策、行政書士試験対策、旅の記録、断薬の体験記などを執筆しています。

ご興味があれば、ぜひのぞいてみてください!


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この記事を書いたのは私です

ケンタ
ケンタ
いまは兼業会社員ですが、2025年中に行政書士事務所を開業予定!
【経歴】1977年兵庫県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、多業界ですべての管理部門を経験しました!(IT、経理、経営企画、財務、人事、マーケティングなど)
【保有資格】1級FP技能士・宅地建物取引士・行政書士試験合格(2024年)・HSK2級・TOEICそこそこ。
【得意分野】人生設計。計画立案。ライティング。図解。
【趣味】カフェめぐり。グルメ。勉強。旅。表現。