この夏、「ヨーロッパ移住下見ひとり旅」に出ました。ヨーロッパは遠かった!
長距離フライトでは座席選びが旅の快適さを左右する超大事な要素、失敗できないのです。
エールフランスの往路便では「長旅のエネルギーを温存する」という目的で「最前列シート」に追加料金を払って確保しました。
このあたりはKindleでも書きましたね!
ただ、その貴重な失敗経験のおかげで、復路便では「コスパ最強の座席」を発見できたのです。
いきなりですが、ここでクエスチョンです。
エールフランスを使って、パリから日本へのフライトでシートを予約するとします。
皆さんだったら次の座席のうちどれを予約しますか?
どの席を指定するか少し考えてみてください!
わたしの選んだシートはのちほど!
その前に、往路便でわたしが選んだ「最前列シート」について少しお話ししますね。
追加料金は約17,000円です。決して安くはないコストですよね。
これは、上のスクショでいう「Extra Legroom seat」。最前列なので足を伸ばせるというシートでした。
もちろん、メリットもありました。
最大の利点は、前方に座席がないことによる圧倒的な開放感です。
足を思いきり伸ばせますし、前の乗客を気にすることなく過ごせるのは、やはり大きな魅力でしたね。
圧迫感がない空間を重視する方にとっては、素晴らしい選択肢だと思います。
しかし、わたしにとってはデメリットの方が大きく感じられました。
1つ目は「モニターの使いづらさ」です。
2列目以降の座席は前席の背もたれにモニターが付いていますが、最前列は肘掛けから取り出すアーム式でした。これが想像以上に小さく、画面の位置も低いため見づらかったのです。
そして、料金そのものも気になります。
この快適さで17,000円という価格が妥当だったかと問われると少し考えてしまいますね。さらに、ギャレー(厨房設備)が近いこともあり、人の出入りが多くて落ち着かなかったのも事実です。
ヨーロッパ到着までに「ソロバン」を弾きまくりでした
往路の経験から、復路の座席は慎重に選ぶことにしました。
ヨーロッパ滞在中にエールフランスのアプリで空席状況とにらめっこしていると、面白い状況になっていることに気づきました。
さて、わたしはどこのシートを選んだでしょう?
まず、わたしが座席選びで絶対に避けたかったのは、「通路側以外の席」です。
長時間フライトでは、お手洗いに行ったり、少し身体を動かしたくなったりする場面が何度もあります。そのたびに隣の方に声をかけるのは、心理的な負担が大きいですよね。
そこで候補に挙がったのは、往路と同じ最前列3列席の真ん中の席(約13,000円)か、最後列から2番目の2人席の通路側(約9,000円)でした。
最前列3列席の真ん中の席は、足元が広いとはいえ両隣に乗客がいるため、横サイドが窮屈そう。
最後列から2番目の2人席は、隣の通路が広めなので、比較的ゆったりできそうですが、トイレが近くにあるため人の往来が多そうです。
ちなみに最後列の2人席はトイレのすぐ隣なので即却下。
しばらく画面を眺めながら頭を悩ませていた、その時でした。
わたしは、もっと良い席が空いているのを発見したのです。
わたしが最終的に選んだのは「56D」。
最後列の4列シートの中央、通路側の席です。(以下のスクショ中の赤丸のシートが「56D」)
「なぜこの席?」と思われるかもしれません。
この席を選んだ決定的な理由が4つあります。
- 広めの通路側
- 後ろに誰もいない
- 一番安い追加料金で指定できる
- 隣が空席になる可能性が高い。
1つずつ見ていきましょう。
まず、「広めの通路側」であること。
気兼ねなく席を立てる安心感は、何物にも代えがたいものです。
しかも、上図をご覧の通り、エールフランスが使用するボーイングの特定の機体は、後方エリアだけ座席配列が「2-4-2」になっています。一般的な「3-4-3」配列のエコノミー席よりも、少し横幅に余裕があるのです。
2つ目は「後ろに誰もいない」こと。
往路便で気づいたのですが、わたしにとっては「前に座席がない解放感」よりも「後ろの乗客を気にするストレス」の方が大きいのかもしれません。意外と、後ろの席の人がタッチパネルを操作する振動が、背中に直接伝わってくることがあるからです。
最後列なら、その心配は一切ありません。
そして3つ目は、この席が「一番安い追加料金」で指定できるカテゴリーだったことです。
前方や2列シートの足元が広い席は割高な設定ですが、この中央通路側の最後列は最も手頃な価格(4,636円)で確保できるのです。
最後の4つ目が重要ポイント「隣席(56E)が空席になる可能性も高い」
この予約時点で「56E」は空席ですが、私が予約したら窮屈な席になると予想されます。
当時の空席状況を見る感じでは他にも魅力的なシートが残っているので、わざわざこの席(56E)を予約する方はいないだろうとみました。
その場合、「隣に空席となる最後尾通路側」が完成しそう。
つまり、「前方以外には人がいない」という理想に近いフォーマットになるのです。
なんかゲーム理論っぽいな。
そして、実際「56D」はその理想形となりました!
隣には乗客がいませんでしたし、「56D」で過ごした復路のフライトは、往路よりもはるかに快適でした。
通路もかなり広くてストレスは少なかったですね。
たしかに後方にもギャレーがあるため、人の往来が気になる可能性はあります。
しかし、それはイヤホンで音楽を聴けば十分に解決できる問題だったりしました。
エコノミーの座席指定は、まさに情報戦です。
高い追加料金を払えば、もちろん快適な席は手に入ります。しかし、少し視点を変えるだけで、もっと費用対効果の高い、自分にとっての「最高の席」が見つかるかもしれません。
わたしにとっては心理戦も含めたゲームの一つでしたね。
あんなハードな旅中で、よくそんな余裕あったな!
もちろん、旅の快適さは、最終的に隣にどんな人が座るかという「運」に大きく左右されるのも事実。座席指定で最善を尽くしたら、あとは幸運を祈るのみ。
それもまた、旅の妙味ですよねー。
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