2025年5月1日
FP・行政書士事務所を千葉県で開業予定のケンタの個人サイト
映画「サブスタンス」が意外と面白かった。
先週末は雨だったので、映画日和。
そこで鑑賞したのがこの映画。
なるべくネタバレにならないように心がけますが、鑑賞後に見た方がいいかもしれません。
「世にも奇妙な物語」➕「笑うセールスマン」➕「ドリフ大爆笑」
公式ページには次のようなあらすじが記載されています。
元トップ人気女優エリザベスは、50歳を超え、容姿の衰えと、それによる仕事の減少から、ある新しい再生医療＜サブスタンス＞に手を出した。
接種するや、エリザベスの背を破り脱皮するかの如く現れたのは若く美しい、“エリザベス”の上位互換“スー”。抜群のルックスと、エリザベスの経験を持つ新たなスターの登場に色めき立つテレビ業界。スーは一足飛びに、スターダムへと駆け上がる。
一つの精神をシェアする存在であるエリザベスとスーは、それぞれの生命とコンディションを維持するために、一週毎に入れ替わらなければならないのだが、スーがタイムシェアリングのルールを破りはじめ―。
「確かにそんな感じだった」と思いますが、個人的な感想は以下のような感じ。
物語構造はオムニバスの「世にも奇妙な物語」を想起させ、サブスタンスの取引は「笑うセールスマン」を連想させ、ラストで披露されるドタバタぶりは「ドリフ大爆笑」のコントを彷彿させました。
ラストシーンでは、グロテスクと昭和的コメディの落差に爆笑しましたね！
ただ、鑑賞後に残ったのは意外にも「歳をとることの悲哀」という余韻でした。
劇中で鏡に映る自分の肌をまじまじと観察する場面など、観客は「老い」から目をそらせなくなります。
肉体を突き刺す残酷描写は「自分の身体と向き合え！」と突き付けるようでした。
デミ・ムーアの「執念」がすごい
そして、わたしが印象に残ったのは、デミ・ムーア演じるエリザベスが旧友とのデート準備を延々と繰り返すシーンでした。衣装を何度も取り換え、メイクを重ね、若いバージョンの自分（スー）の写真と見比べ、結局一歩も外へ出られないのです。
「彼女はなにをやっているんだ……。」
若い頃の私ならそう思っていたでしょう。
しかし、今となっては多少なりともこの心情が理解できます。
「若さ」は武器。「老い」は鎧を奪う
そんな残酷な現実を彼女は全身で表現していた感じがします。
その熱量に圧倒されて目を離せなかった……。
「有限の人生」を突きつける映画
本作は、「グロテスク」「暴力的」という評判を超えて「人生の期限」を痛感させる傑作だと思います。
歳を重ねると挑戦を避けがちになりますが、この作品は「挑戦しようとしまいと無情にも人間は歳をとる」と警告してくれました。
ちょうど一年前もそんなことを感じてスリランカに行ったのに、もう忘れている……。
47歳おじさんがスリランカでアーユルヴェーダをやってみた: 15日間の体験記
スクリーンに映るのは他人の悲劇であり、わたし自身の未来の影でもあります。
鑑賞後、わたしはつい鏡の前で自分の姿を再確認してしまうのでした。
最後に。
「かわいいが暴走して阿鼻叫喚」という日本語キャッチコピーはすぐに変更したほうがいいと思います。ぜんぜんちがうよ……。
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この記事を書いたのは私です
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いまは兼業会社員ですが、2025年中に行政書士事務所を開業予定！
【経歴】1977年兵庫県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、多業界ですべての管理部門を経験しました！（IT、経理、経営企画、財務、人事、マーケティングなど）
【保有資格】1級FP技能士・宅地建物取引士・行政書士試験合格（2024年）・HSK2級・TOEICそこそこ。
【得意分野】人生設計。計画立案。ライティング。図解。
【趣味】カフェめぐり。グルメ。勉強。旅。表現。
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