Kindle出版を始めてから2年以上。
その間、ペーパーバック(紙での出版)は注力しませんでした。
何冊か出版しているとペーパーバックもちらほら売れることに気づきました。
【参考記事】Kindle本を10冊出版した今、語りたいのが「無名の凡人が電子書籍を続けるための7か条」
そこで今回はペーパーバックの作成方法を9つのステップで解説します。
ちなみに、表紙は「Canva」という画像作成サービスを使っています。
慣れてない方は少し使って慣れておきましょう。
あと、Kindleの「KDPサイト」と「Pages」と「Canva」を行ったり来たりするので、ブラウザの切り替えができるようにしましょう。
まず、Pagesの原稿をPDFに変換します。
基本的にペーパーバックの作成はすべてPDFで処理すると考えましょう。
もちろん、表紙もPDFです。
ここで、PDFに変換した原稿のページ数をメモしておきましょう。
「ステップ4」で表紙を作成するときにページ数が必要となるからです。
まず、「無料のKDP ISBNを使用」から無料でISBNを取得しておきましょう。
表紙に印刷版 ISBNのバーコードを貼り付けるためです。
つぎに、印刷オプションを入力。
次のように自分の著書をペーパーバックの情報を入力していきます。
(ステップ1)で保存したPDFの原稿ファイルをKDPにアップロードします。
アップロードは比較的スムーズにできます。
しかし、ここで油断してはいけません!
(ステップ6)の「印刷プレビュー」でエラーが起きる可能性が高いからです。
電子版での出版基準よりもペーパーバックのほうが細かく厳しい!
何度か修正することを覚悟しておきましょう。
ペーパーバックの場合、表紙作成がめんどうです。
わたしは「Canva」の無料オプションを使い倒しました。
電子の場合、表紙は1ページで済みますが、ペーパーバックでは表表紙と裏表紙が必要になります。
さらに、ページ数によってサイズが異なるので、細かい調整も必要。
さて、工程は以下です。
まず、以下の「Kindle計算ツール」を使って表紙のサイズを測定します。
この画面に自分の著書の情報を入力していきます。
「ページ数」の欄には「(ステップ1)Pagesの原稿をPDFとして保存する」でメモしたPDFのページ数を記入します。
全て入力し、「サイズを計算」を押すとこのような画面に切り替わります。
この中でも「1.全表紙」の幅と高さの情報が1番重要となります。
メモをしておくか、スクリーンショットを撮っておきましょう。
最後に「テンプレートをダウンロード」を押してテンプレートを保存しておきましょう。
のちに表紙作成の時に使います。
(ステップ4)でダウンロードしたテンプレートをCanvaにアップロードします。
以下のようにテンプレートを下敷きにしながら表紙をコツコツ作成。
テンプレートの枠内で、地道な調整をおこないます。
表紙の作成が終わったら「共有」→「ダウンロード」でファイルを「PDF (印刷)」の形式で保存します。
「PDF (標準)」ではなく「PDF (印刷)」の方がオススメ。
ダウンロードした表紙をKDPのサイトにアップロードします。
既に原稿をアップロードしているので、表紙が正しくアップロードできていれば、すぐにプレビューでチェックできます。
じつはここが1番の難関です。
ミスがなければ、エラーメッセージも出ずに以下の通りに「承認」ボタンを押すことができます。
ただし、何か不適合があれば、エラーメッセージが出てきます。
そのエラーを修正するのが一番大変!
続いて印刷コストをチェックしましょう。
私のFP3級の問題集の場合、白黒202ページで印刷コストは610円でした。
紙の出版コストは高いよね……
最後に価格を設定して終わりです。
先ほど確認した印刷コストをふまえて、どれぐらいの値段で販売するかを考えます。
たとえば販売価格を1800円にすると、ロイヤリティーは60%計算で「470円」となりますね。
プライシングは一番重要かつ難しいところです。
ただ、ペーパーバックの売上構成はそれほど高くないので、深く考えなくていいかもしれません。
高ければあとで値段を下げればいいだけですし。
最後に「ペーパーバックを出版」のボタンを押すと、Amazonにすべてのデータが提出されて審査に移ります。
何も問題がなければそのままペーパーバックとして出版されます。
審査の結果、Amazon担当から修正箇所を指摘されるケースも多々あります。
そのときは個別に修正をすればOKです!
以上、ペーパーバック制作の9ステップでした。
みなさまも無事ペーパーバック販売できますように!
FPや宅建士の問題集や「スリランカへのアーユルヴェーダ旅行記」、「睡眠薬の断薬ストーリー」などの電子書籍を出版したりしています。
くわしくはこちらをごらんください!