私は今、契約社員として事業会社の経理部で働いています。
半年の雇用契約なので、あと2ヶ月後に契約更新というタイミングなのですが……
怖くてたまらんのです。
わかる人にしかわからない恐怖感よ。
契約社員などの非正規社員は基本的に契約期間が決められています。
多くの場合は3ヶ月、6ヶ月、1年単位。
だいたい契約期間満了日の約1ヵ月前ぐらいに契約更新するかどうか会社から打診されます。
この期間が一番緊張するのです。
「非正規労働者あるある」ですね。
通常であれば、普通に仕事をしていれば何の問題もなく更新されるはず。
ただ、たとえ勤務状態に不備がなくてもマクロ環境の悪化や労働市場の逼迫によっては「更新しない」ケースも考えられます。こればかりは本人の資質に関係なく。
最近では、コロナの流行前半期において労働市場が厳しかったので退職を余儀なくされるケースも多かったと思います。
私もその1人で、コロナによる会社の経営情報状況の悪化という口実で契約を切られ雇い止めされました。自分自身としてはそれほど勤務実績にマイナスはなかったと思っていただけに精神的につらかったですね。
さらに日本独特の問題もあります。
日本の労働市場は、解雇規制により雇用の流動性がめちゃくちゃ低いです。
つまり、会社は簡単に正社員を辞めさせることができないので簡単には転職できない労働環境なのです。
ここで強調したいのが「正社員」と「非正規労働者」との断絶です。
正社員は労働法により手厚く守られていますよね。
一方、そのあおりを受けているのが非正規社員。
正社員ほど法に守られないため雇用が不安定なのです。福利厚生や仕事内容も正社員とは雲泥の差。退職金や賞与も支給されないことが多いのでライフプランも立てにくいですしね……
余談ですが、仕事で「退職給付引当金」「賞与引当金」などの科目をみると絶望的な気持ちになります。会社が正社員に対してしか「引当」をしていない、こんな世の中じゃ……
ということで、日本で会社員として働き続けるためには正社員から落ちないことが大前提なのです。
一度転げると挽回が厳しい状況になります。
正社員が既得権益を死守することはわかりますが、非正規労働者がいくら努力しても這い上がれない。
こんな社会では成長率も低くなるのも仕方ないと思うのです。
そして、日本でいちど非正規社員になったらどうするべきか?
個人的な意見を述べますと、年齢にもよりますがまず会社での出世はあきらめたほうがいいです。
「コーポレートラダー」という出世階段を順調にのぼっている正社員クラスターは放っておきましょう。別の戦略を練るほうが生産的です。
私の場合、もう年齢が45歳なので会社員としてのあがりはあきらめました。
じゃあ、どうするの?
やはり自分でスモールビジネスをしたいです。
どのようなビジネスをするかは検討中。
宅建士をとって不動産ビジネスをしてみようと去年試みましたが、見通しの甘さにより挫折しましたしね……
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夢や目標も大事ですが、安定的な生活を続けることも大事。
死んでしまったら意味がありません。
この1年近く、生計を立てながらも、自分と向き合って「何がしたいのか」「自分に何ができるのか」そして「社会にどんな価値を提供するのがベストなのか」を問い続けていました。
まだ「これだ」という1つの分野にはたどり着いてはいないのですが、最近ようやく光が見え始めました。これはまた別の記事で深掘りしたいと思います。
さて、私の雇用契約の期間はいちど8月で満了になります。
あと2ヶ月ほど非正規社員しかわからない独特の「緊張タイムゾーン」がつづきます。
その間、契約を切られないように自分なりに細心の注意を払うようにします。
いわば会社に生殺与奪権を握られているという状況ですが、今の自分は選択肢が非常に少ないので仕方ありません。
今の収入源がほぼ給与所得しかないので、契約更新してもらえるように泥水をのむしかない。
ということで、契約期間の不安を解消するためには次のステップがいいのではないでしょうか。
この2ヶ月、私は「人生のオプション」を真剣に探りながら、会社にごますりをする日々が続きそうです。