2021年11月14日に「日曜日の初耳学」という番組で森岡毅さんが登場していました。森岡さんといえばUSJをV字回復させた超有名なマーケターです。
その他にもネスタリゾート神戸や西武ゆうえんちなどのマーケティングに成功し輝かしい実績を持ちます。
33分ほどの放送シーンでしたが、すばらしい言葉が盛り込まれていましたので共有します!
森岡さんによると、数学を勉強するための理由は以下の一つとのことです。
それは「課題にたどり着くために論理的に考える練習」となることです。
つまり、数学とは問題解決能力を鍛えるトレーニングなのです。
ここで、「定数」と「変数」と言う概念が出てきます。
定数と自分の意思で動かすことができない値のことで、変数とは動かすことができる値のことです。
そして、「数学ができない人は定数を動かそうとする人が多い」とのこと。
そうではなく私たちは変数にこそ意識するべきなのです。
つまり、自分がコントロールできる部分にリソースを割くことが重要なのです。
今、自分が取り組んでいる事は果たして点数なのか変数なのか?
それを意識することによって、その行動が実を結ぶかどうかが決まるのです。
たとえば「他人を変えよう」とするのは「定数」を動かそうとする一つの例ですね。
他人というのは自分がコントロールできない範疇です。
だから自分がどのように動くかと言う「変数」にこそフォーカスを当てないといけないですね。
これが難しい……
ここで、「ネスタリゾート神戸」の事例が挙げられていました。
ネスタリゾート神戸は、もともとは山しかない絶望的な立地だったそうです。
そこで、森岡さんは「どうすればこの山の中に都会の人が来てくれるだろうか」を考え抜いたそうです。
その結果、「山しかない」というネガティブ要素から「山がある」というポジティブな思考へと転換しました。つまり、大自然だからこそできる冒険テーマパークを展開しようと考えついたのです。
ここで、森岡さんは猟師に弟子入りしたといいます。
なぜ猟師に弟子入りしたのか?
それは「消費者の本能を理解する」ためです。
大自然に憧れる本能を知らずして、消費者の本能にぶっ刺すことはできないと。
ここで学ぶべきは、文脈によってどんな弱みも強みに変えられるという点です。
「物自体が変えられないのであれば、お客さんがかけているメガネを変える」という表現はさすがですね。
「弱点を克服するか、強みを伸ばすか」
この回答として、強みを活かすことに全力を注いだ方がよいと林さんと森岡さんの意見は合致していました。
森岡さんは、この根拠として2つ挙げていました。
弱みを克服することは「定数」にチャレンジしていることに他ならないのです。
会話がすごい苦手なんですが、営業の仕事頑張らないと……
会社員の場合、会社はその個人の強みに給料を与えているのであって、弱みを克服することによって給料が増えることはありません。
だから、まずは自分の好きなことや長所を見て「得意分野」を見定めることから始めよう!ということです。
私も営業経験がなく、得意でないのでわかります。
まずは自分の好きなことを棚卸しすることから始めましょう。
私は得意分野や強みがないのですがどうしたらいいですか?
林さんもよくこのような質問をされることがあると言います。
その回答として、森岡さんは非常にユニークな回答をしていました。
その答えは「動詞」にあるというのです。
例えば、「カバンが好き」ではなく「カバンを作るのが好き」と言うのであれば、「カバンをデザインすることが好き」なのか「ミシンを使うことが好き」なのか。
その行為や動作の中に好きなものが含まれているのです。
このように動詞で考えると、何が好きなのかという詳細を一段と落とし込むことができます。
たしかに!
私も「全国のスタバ」が好きなのですが、動詞で考えると「旅をするのが好き」「コーヒーを飲んで落ち着くのが好き」「スタバ店舗の個性をブログ記事として伝えるのが好き」と分解できます。
動詞は自分の得意分野を知るヒントとなりますね。
最後に森岡さんのこの言葉で締めくくります。
「死ぬのが怖いのではなく、自分が何もなさずに死ぬのが怖い」
せっかく生きているのですから、この人生で何か残したいですよね。