Kindle出版をはじめてから2年くらい経ちました。
*10年前に別のペンネームで6冊ほど出しましたが、それはおいておきます。
この2年で10冊ほど出版しました。(英語版を含む)
ということで、今回は「無名のKindle作家が心すべき7つの覚悟」を述べたいと思います。
「読まれないし、売れない」が大原則です。
まず、これを肝に銘じることからスタートしましょう。
レビュー評価について。
Kindle読者は手厳しいです。
なかなか「5つ星」をつけてくれません。
もちろん著書のクオリティーが未熟でもあります。
ただ、評価の特徴として「1(★)」か「5(★★★★★)」のどちらかに偏ることが多いです。
まさに「All or Nothing」の世界。
だから、「1つ星」の 評価がついてもあまり気にしないことです。
あと、内容よりも「誤字脱字」「内容の齟齬」「読みにくさ」などの外観が評価ポイントとなる傾向が強いです。
Kindle読者は、出版社を介した商業出版本を読み慣れているため、当然か。
「ダブルこうせい」(構成と校正)は入念に確認したほうがいいです。
無名の著者がKindle本を出していると「そもそもお前誰やねん!」と思われ続けます。
その空気感を拭えられるのが7冊目くらいからかな。
いや、まだ「お前誰やねん!」って思われてますが。
そして、売れないジャンルの本は驚くほど売れません。
そこで諦めてしまうと、マーケットとのフィット感を永遠に分からないことになります。
これ、もったいない!
いってみれば、Kindle本は自分の適性を見つけるためのツールとしても使えるのです。しかも無料で。
私がいろいろのKindle本を出してみてわかったこと。
それは、マーケットと自分の得意領域の重なる分野が、「資格関係」であることです。
特に法律やファイナンス系。
このあたりのジャンルは研鑽し続けて、成果物のクオリティを高めたいと思います。
無名の凡人がたかだか数冊出版したところで、有効なフィードバックが得られる可能性は低いです。
10冊くらい出してようやく自分の方向性がわかるようなイメージです。
ちなみに、わたしの今月の既読KENP(ページ数)はこんな感じです。
出版アイテムが10冊あると上グラフのように自分のポートフォリオが組成できます。
すると、 読まれるジャンルの本がわかるようになります。
「数冊出した!」はKindle作家としてまだまだ駆け出し。
いまはほとんどの読者がアンリミテッド経由でKindle本を読んでいます。
これが10年前に出版したときとの大きな違いです。
10年前はサブスクなかったからね。
アンリミテッドの場合、読まれたページ数を基準にして印税が支払われます。
そのため、購読ページ数だけでも売り上げが成り立つのです。
また、セレクトの場合は印税率が70%になるため、購入による売上も確保できます。
プロモーションもそれなりに保証されています。
当然アマゾン側に専売する権利をわたす必要がありますが、リターンを考えるとそれでいいかな、と。
Kindle読者のレビューは辛辣です。
ときに、いわれのないレビューをかかれることもあります。
私に恨みを持っているようなコメントを受けることもあります。
精魂使い果たすほど根を詰めて書きあげてもまったく読まれません。
特に自分の経験や思いが詰まった書籍ほど読まれません。
これは本当に辛い。
多くの方はこのステージで表現活動をやめるのかもしれません。
ちなみに私も挫折しましたね。
最初の「英語戦闘力プロジェクト」の2冊はまったく売れず、「記念出版でいいか」と創作活動をストップ。その後、FPや宅建士の対策本に取り組んだところ、じょじょに売れ行きが上がってきたのです。
売上の金額としてはまだしれてるけどね。
まずは「売れない」というだれもが通る「洗礼」を乗り越えましょう。
KDP制作については当初、自分で調べながら全てやっていました。全部です!
表紙も「Canva」というソフトを使って自作していました。
今は表紙作成はアウトソースしています。
あたりまえですが、全てを自分でやる必要はありません。
どこを自分の領域にするか、どこをアウトソースすべきかをじょじょに見極めていきましょう。
これは盲点でした。
Kindleやブログなどでアウトプットし続けると、「自分は無名の凡人である」という事実を忘れてしまうのです。「自分は特別な人間ではない」ということを改めて自戒しなければなりません。
少し話はそれますが、人間という動物は他人の話を聞くよりも自分のことを話すほうが好きです。
だから、自分のストーリーは興味のある方しか聞かないし読まない。
これが原則です。
「基本的に人間は他人のことには興味がない」ことをあらためて心に留めておきましょう。
いくら知人や友人でも、自分のストーリーが描かれた書籍を読む時間はありません。
そのため、自分の経験談を書籍化するときは要注意です。
自分の本をPRしすぎると、人間関係がストップしてしまう危険性があることを肝に銘じておきましょう。
「ごめん、読んでない」とは本人にはなかなか言えないからね。
知り合いが読んでくれることを期待しすぎてはいけません。
もし知り合いに著書を紹介して、うれしい言葉をかけられたら脳内変換しましょう。
「読みたい」は「読みたいとは思うけど読まない」
「買いたい」は「買いたいとは思うけど買わない」
「興味はあります」は「興味があるけど読まない」
信じてよいのは、「読んだよ」だけです。
完了形なので、ほぼ確実に読んでくれている、はず。
このように自分の中で期待値コントロールをする方がベターです。
あと当然ながら、ノンフィクションを書くときはプライバシー権には十分注意しましょう!
今日は以上になります。
本当はもっと具体的にお伝えしたいこともあるのですが、それはまたの機会に。
今後、出版サポートのサービスも提供しようと思っています。(行政書士試験が終わる11月かな)
自分の経験や知識を何らかの形で世に出したいと言うかたはどうぞご相談下さい!!
表現したいかたを応援しています!
ココナラで個人コンサルをしたり、電子書籍を書いたりしています。
Kindleでは、「FP問題集」や「宅建士の作図テキスト」「スリランカへのアーユルヴェーダ旅行記」、「睡眠薬の断薬ストーリー」などを出版中。
くわしくはこちらをごらんください!