今日は2025年12月31日、大晦日。
さきほどまでサウナに行っておりました。
サウナで一年を振り返りながら、これからの生き方について考えておりました。
ちなみに、わたしの通っているサウナはこちら。
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サウナで汗を流した後は、リラックススペースで雑誌や日経新聞を読むのが習慣になっています。
今日もいつものように「アエラ」を手に取ると、あるページに出会いました。
経済学者の田内さんによる「田内学の経済のミカタ」という短編コラム。
タイトルには「孤独な市場で生き延びるため、最も確実で温かい生存戦略」とありました。
現在の日本は物価が上がり続けている状況にもかかわらず、人々の「財布の紐」は以前よりも硬くなっています。インフレ率に勝とうとして資産運用を勧める声も、やはり多く見られます。
デフレを脱却しても消費行動が変わらないのは、なぜでしょうか?
この理由について、田内さんはこのように述べています。
なぜ、セオリーは通用しなくなったのか?
それは、私たちが買おうとしているのが、今の冷蔵庫や車ではなく、「老後の安心」だからだ。
昔は、老後の世話や困ったときの助け合いは、家族や地域社会といった人間関係の中にあった。それはお金を介さずに手に入るものだった。
しかし、今は、「自己責任」が強調される社会だ。頼れる人がいない。将来、自分の世話をしてくれる「他人(サービス)」を確保するためには、すべてをお金で雇わなければならない。
私たちがおびえているのは、インフレによる物価上昇そのものよりも、「お金がなければ、誰も助けてくれない」という未来だ。
この文章を読んで、わたしは軽い衝撃を受けました。
わたしよりも若い世代が遠い先のことに怯えるのは不自然な状態と思えますが、それもそのはず。
「老後資金2000万円問題」を含め、将来への不安が社会的な圧力となっているからですよね。
わたしも40代前半までは「将来に備えて貯める」が正解だと思っていました。
FPの立場としても、「老後資金」「教育資金」「住宅資金」を軸としてライフプランを立てるのが一般的です。元気なうちに資産を築いて定年後に備えるのは、「典型的な正解」でした。
しかし、「これは現在においては危険な考え方かもしれない」とふと気づかされたのです。
記事の中には、さらに次のような言葉も綴られていました。
お金は使えばなくなるし、インフレになれば価値は下がる。
一方で、「困ったときに助けてもらえる力」や「周りに優しくできる心」は、使えば使うほど、周りとの絆を深め、価値を増していく。
この言葉を自分なりに噛み締めると、これまでの不安の正体が見えてきた感じがしました。
老後資金を貯める目的は、「将来の安心感をお金で買うこと」なのです。
逆に言えば、お金で交換できるもの「だけ」しか、将来の不安は払拭できないのです。
たしかにお金は大切ですが、バランスを欠いてはいけません。
有名な「Die with zero」という本にも書かれている通りで、人生の終盤に大金持ちになっても、若さは二度と取り戻せません。若い時にしかできない経験を逃すことは、人生における大きな損失です。
この「お金」と「経験」のバランスを整えることが、わたし自身の来年からの大きな課題。
今わたしはiDeCoの拠出をストップしているうえに、来年独立するにあたり国民年金に切り替えます。
老齢年金は減るはずなので、優先順位を考えざるを得ませんよね。
それでも、上の記事にあるように「困ったときに助けてもらえる力」や「周りに優しくできる心」を育てていきたい。
これが簡単そうに見えて、めちゃくちゃ難しいんだけどね。
わたしは来年、いったん会社員を卒業します。
今考えている来年のざっくりしたプライベートプランは、6月くらいまではWebまわり(AI含め)や会計の知識を学び直す予定です。そのあとは「農業」の勉強も始めたいですね。
そろそろ、効率を求める世界から少し離れて、豊かさを追求してみたい感じです。
また、2月くらいから「note」でメンバーシップを作成し、自分の知見を分かち合う場もつくる予定。
アラフィフ限定のコンテンツをコツコツと提供していこうと思います。
そういう積み重ねが老後資金にかわる「安心」につながればベストなんだけどね。
今年も一年、本当にお世話になりました。
来年が皆さんにとって素晴らしい一年になることを、心から祈っています。
これからランニングしたあと、紅白歌合戦を見ながら新年を迎える前に寝ます。
皆さんも来年、豊かな一年になりますように。

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