「1億円が欲しい!」と願う人はたくさんいるでしょうが、その秘訣を億万長者に聞きたくないですか?
でも身近に「億り人」なんていない……そんなときは本を読みましょう!
私もずっとこう思っていました。
1億円は無理でも1000万円の貯金が欲しい。
そして願わくば一度でいいから豪遊してみたい!
今回はそんな私の鼻をへし折ってくれる素敵な本をご紹介します。
「となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則」というアメリカでベストセラーになった本があります。
これはトマス・J・スタンリーとウィリアム・D・ダンコという専門家が20年前に世に出した著書なのですが、これまでのお金持ちのイメージを覆す内容となっています。
なんとなく億万長者というと高収入なので金に糸目もつけず派手に浪費しているイメージがあったのですが、そんな億万長者は少数派とのことです。
どんな億万長者が多いかというと、圧倒的に倹約家が多いのです。
この本を読んでいると「億万長者=倹約家」という構図がイヤというくらい繰り返されるので、「なぜそんなにお金使わないの?」と思うことしばしば。
たとえば、億万長者のジョニーはTVショーのインタビューで「今までに買ったスーツの中で一番高かったのはいくらでしたか?」という質問に対してこう答えています。
今までに一番高いヤツ……高いのねぇ。えーと、妻と子供たちに買った洋服も含めて一番高かったのは、たしか399ドルです。いやぁ、あれは高かった。
399ドルのスーツ……。
1億円以上の資産を持っているお金持ちが4万円強が最も高いスーツという認識なのですよ!
本書ではこう続けています。
過去20年間に私たちが取材した億万長者は、みなジョニーと似たりよったりだ。
それでは誰が高いスーツを買うのか。
5万ドルから20万ドルの年収があるのに億万長者ではない人だ。
このグループで1着1000ドルのスーツを買う人は、億万長者で1000ドルのスーツを買う人の6倍もいる。
高い買い物をする人というのは得てして「そこそこの高収入」の方なんですよね。
皮肉なことに、だからこそ彼らは億万長者になれないのです。
本書を読んでいると分かるのですが、真の億万長者はスーツのみならず靴やカバンや時計に関しても高額な商品を購入しません。
じつに実用的かつ倹約的な考えを持っているのです。
「となりの億万長者」では何人ものお金持ちにインタビューを試みて、資産家がどんなことを重視しているのかをレポートしています。
先述したように、億万長者は節約を心がけているだけではありません。
計画的に守りを固めている方が多いのです。
ここでは、一代で億万長者になったルール夫人が好例になるでしょう。
しかし、ルール夫人の考え方は違う。
ルール夫人は、引退するまでに500万ドル貯めて、夫婦で老後を心配せずに暮らしたいと考えている。
そのために生活設計を立て、予算を立て、支出を計算するのだ。
家計簿を作って表に記入すると出費を抑えやすくなるし、必要でないものにお金を使い過ぎることがなくなる。
億万長者になると資産管理が煩雑になるでしょうが、ルール夫人のように具体的な資産目標を立て、計画的に予算を立て、支出を管理する億万長者が多いとのことです。
億万長者でも家計簿をつけて厳密な支出管理しているのに、私ときたら……。
このように、億万長者になっても節約や資産管理に関しては基本的原則を守っている人が多いのです。
では彼らはどこでお金を使うのでしょうか?
それは「お金の管理」「医療」「子供や孫の教育」などに使われるそうです。
お金持ちはかなり堅実にお金を使っていることが分かります。
私の当面の目標は「1000万円の貯蓄」ですが、まだまだ道のりは遠いです。
そのためにはまずはムダな支出をせず、こつこつとお金を貯めていく節約の姿勢が必要だと再認識しました。
1億円以上の資産を持っている億万長者ですら家計簿をつけているのだから、私もそろそろ体系的に貯蓄計画を立てないといけませんね。
年収200万円からでも1000万円の貯蓄ができるようにまずは倹約精神を養いましょう!
そして、豪遊は止めておきましょうかね……。